岸川聖也のホンネ試打シリーズ『岸川聖也がVENTUS シリーズを徹底比較:VENTUS Stiff編』
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岸川聖也のホンネ試打シリーズ第3弾はVENTUSシリーズ。
今回の試打では「VENTUS Limber(ヴェンタス リンバー)」「VENTUS Stiff(ヴェンタス スティフ)」「VENTUS Extra(ヴェンタス エキストラ)」の3種類を比較。
幅広い戦型にマッチするVENTUSシリーズを初めて試打を行い、特徴や率直な感想を語ってもらった。
VENTUS Stiffを分析
- VENTUS Stiff(ヴェンタス スティフ)
- 製造国:ドイツ
- ラバーの種類:ハイエナジーテンション裏ソフト
- スポンジ硬度:45 ±3
フォアドライブ・対ループカウンタードライブ
『中上級者が満足のいくボールが打てる』
Stiffは、(前回解説したVENTUS Limberと比べた時に)『結構硬めのラバー』という印象を持ちました。
硬さがある分、弾みがしっかりあって相手のボールに負けずに打ち返すことができますね。
中上級者が満足のいくボールが打てると思います。
レベルが上がってきて、もう少し回転量を上げたい、パワーに自信が出てきた人が使うのに良いと思いました。
バックドライブ・中陣バックドライブ
『相手のボールに打ち負けず、回転をかけ返すことができる』
フォアドライブと同様、対ドライブでも相手のボールに負けずにしっかりとしたボールが相手コートに入ってくれました。
ただし、ラバーが硬いので台から下がった時に少し飛距離が出ないように感じました。
パワーに自信のない選手は台から下がった時の対応が難しく感じてしまうかもしれませんが、パワーがある選手は、パワーで補うことができる範囲内なので問題ないと思います。
対下回転ドライブ
『台の下からでも良い球筋で相手コートに入っていく』
回転量が多い下回転のボールに対しても問題なく持ち上がる印象でした。
ぶつ切りカットのボールや中上級者の回転量の多いボールも、Stiffであればしっかりと回転がかかった良いドライブが打てると思います。
台の下からループドライブ気味に打った時も、回転量の多いボールになりましたし、良い球筋で相手コートに入ってくれる印象でした。
台上プレー&チキータ
『精度が高く、変化をきっちり表現できる』
Stiffは硬さがあるので(軟らかいラバーに比べてさらに)クオリティーが高い台上技術ができる印象でした。
例えば、ツッツキやストップなどの基本的な台上技術にしても、切る・切らないなど細かい変化がつけやすいなと思いました。
基本的な台上技術だけでなく、チキータでも同様で変化をつけたボールが打てましたね。
中上級レベル以上になってくると、1つの技術に対して、緩急をつけたり変化をつけたりする場面が多くなりますし、重要になってくると思うのでそういった部分をきっちり表現できるこのラバーは性能が高いと思います。
総評
『中上級者が使って満足が行くボールが打てるラバー』
様々な技術で試打してみて、Stiffは『硬さが精度の高いプレーを生み出している』という印象を持ちました。
前回のLimberは『軟らかさがあり、安定重視のラバー』だったのですが、Stiffは硬さがあるのでかなり威力もアップしますし、『中上級者が使って満足が行くボールが打てるラバー』だと思います。
台上プレーの部分で話しましたが、このラバーは、よりクオリティーが高く緩急をつけるプレーができるなと思います。
上のレベルになればなるほど、基礎技術にしても高度な難しい技術にしても、クオリティーが高くなおかつ、変化のあるプレーで相手に差をつけていくことが大切です。
より高い精度でレベルの高い技術を身につけていく段階の選手にはもってこいのラバーではないでしょうか。
次回は『岸川聖也がVENTUS シリーズを徹底比較:VENTUS Extra編』を公開予定!
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岸川聖也プロフィール
・所属:ファースト
・生年月日:1987年5月21日
・戦型:右シェーク攻撃型