卓球における力加減の重要性
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前回の記事で「センス」と呼ばれているものは、「ボールタッチ」の事であり、「ボールタッチ」とは「力加減」であるという事について説明しました。 今回は「力加減」について、詳しく紹介していきたいと思います。
卓球には力加減の調節がなぜ必要なのでしょう?
そもそも卓球で「力加減」の調節がなぜ重要かというと、そこにはボールや台の大きさが深く関係しています。
卓球は長さ2.74mの台で、高さ15.25cmのネットを挟み、直径40mmのボールを打ち合う競技で、細かいボールコントロールがとても重要なスポーツです。
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「力加減」をして相手のコートに入れなければ、たとえドライブやスマッシュを強く打つ能力があったとしても全く意味がなく、さらに言えば、ドライブやスマッシュを打つ機会すら回ってきません。
卓球には身体能力ももちろん重要ですが、「力加減」を調節してボールをコントロールするという事が、卓球は他のスポーツに比べて重要です。
様々なスポーツを例に考えた時、老若男女を問わず同じ土俵で競えるかというと少し無理がありますが、卓球が小学生であろうが、大人であろうが、年配の方であろうが関係なく戦うことができるのは、単純な身体能力だけでは補えない「力加減」の部分が、勝敗に大きく関わってくるからなのです。
力加減を身につけるには?
「力加減」は、目には見えない自分の感覚が頼りになるものです。
人から教わるということが難しいため、単純に「センスがいい」「ボールタッチがいい」という言葉で片付けられがちですが、「力加減」の調節は、自分で地道に身に付けていくものです。
「力加減」の調節を身に付けるためのポイントを一つ挙げるのであれば、1日2時間の練習で自分が500回くらいミスをしているとして、このミスした500回の「力加減」を毎回復習することです。
ミスになってしまった「力加減」と、どの「力加減」で打てば良かったのかという事を毎回試行錯誤することで、「力加減」を調節する能力が身に付いていきます。
このことを頭に入れて練習すれば、練習のための練習にならず、実際の試合で有効な練習にもなるでしょう。
かなり根気が必要となってきますが、今回紹介したことをしっかり頭で考えながら練習してみてください。
次回は力加減のレベルと勝敗の関係についてご紹介します。
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