粒高ラバー カールシリーズ徹底解説!―Vol.3―(カールP-2,P-3,P-3αR編)
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粒高ラバーの代名詞CURL(カール)シリーズ。
1977年の発売開始以来、世界のトッププレイヤーから愛されている変化系粒高ラバーだ。
今回はカールシリーズの中から「P-2」、「P-3」、「P-3αR」について詳しく解説。
P-2
粒がロングで太いP-2は、変化度は少ないが、ブロックやカットの安定性と攻撃時のスピードが魅力である。
1989年の世界選手権に於いて日本女子代表のカットマン選手がP-2でベスト8に入った。
「これまで色々な粒高を使ってきたがどれもカットが切れすぎてしまい、その切れたカットを相手に逆に利用されて強いドライブで攻められてしまうケースが多かった。P-2に変更してからは、極端に切れることがなく、相手が持ち上げようとするとオーバーミスし、抑えようとすると落としてくれる。P-2が自分にはちょうど良い切れ具合だ。」と絶賛した。
粒高は基本的にツッツキのコントロールが難しいと述べたが、このP-2では粒が太いため不安定な揺れが少なくツッツキがやりやすいのが特徴である。
※(公財)日本卓球協会のルール改定により、2012年6月14日より『カールP-2ソフト』は【表ソフトラバー】に変更となりました。ラージボール競技でも使用できます。
開発担当者のコメント
『P-2』は変化が出やすく、コントロールとスピードに優れたラバーです。
独特の変化に加えて、アタックや攻撃のしやすさに重点を置きました。カットをすればキレが良く、変化をつけたブロックなども可能になります。
P-3
使いやすさ重視のP-3は、カールシリーズの中では変化度が中間程度である。やや低めの粒高で粒の揺れ幅がP-1Rより少なく、P-2よりは多いという性質である。相手の回転を利用しやすく切れ味も良い一方で、扱いやすさもある。
開発担当者のコメント
『P-3』は開発時に「変化と使いやすさのバランスがとれた粒高ラバーを開発しよう」というコンセプトをもとに開発を始めたラバーです。
ほどよい変化と安定感を兼ね備え、扱いやすさはシリーズ一番です。
粒高初心者の方にもおすすめなラバーとなっています。
P-3αR
粒がスリムでソフトなP-3αRにいたっては、従来のカールシリーズを使った多くの選手からさまざまな意見を吸い上げ、試行錯誤しながらようやく製品化した。「P-1Rでは難しすぎる」「P-1Rの変化に近く、P-3みたいに使いやすくしてほしい」との要望が多く、形状比率やゴム配合を徹底的に研究して完成したモデルだ。