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粒高ラバー カールシリーズ徹底解説!―Vol.2―(カールP-1R編)

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粒高ラバー カールシリーズ徹底解説!―Vol.2―(カールP-1R編)

粒高ラバーの代名詞CURL(カール)シリーズ。

1977年の発売以来、世界のトッププレイヤーからも愛されている変化系ラバーだ。
カールシリーズの特徴と魅力を詳しく解説。
現在、発売されているのは『カールP-1R』『カールP-2』『カールP-3』『カールP-3αR』『カールP-4』『カールP-H』の6種類。
今回は「P-1R」について紹介しよう。

カールシリーズ・粒形状&変化度表

カールP-1R

粒がロングでスリムなP-1Rは、カールシリーズの中において最大の変化度を誇る。まず、変化を最大化するために、形状比率で規定範囲ギリギリの設計値で開発した。
またゴムの配合においても、商品名の『カール』の如く打球時の曲がりやすさを引き出せる、極めて柔らかな材料を採用している。


粒高ラバーはカット時において、相手の軽打に対しては返球が不安定になるという定説もあるが、硬度と粒形状のバランスがとれているラバーの場合、上手く使いこなすことが出来れば自ら切ることもできる。そのためには相手の軽打に対してスイングスピードをトップにしたカットで、粒を寝かせることが必要だ。P-1Rは粒形状と材料配合の絶妙なバランスで、威力のある球には強い変化を維持しつつも、軽打に対して速いスイングで粒を寝かせて自ら切るカットも可能な設計となっている。


また、発売当初、攻撃選手が初めて粒高ラバーを使用した結果、揺れる・曲がる・ナックルなどの多様な返球ができることがわかった。
それはカット時と違う形状変化が起こっているからだ。台に近い前陣での打球の場合、インパクト時の当たり方によって、粒が「曲がる」場合と「つぶれる」場合、またそれらがミックスされた現象が起こりうる。この「曲がる&つぶれる」という粒変化が相手に予測しにくい返球を生み出したのである。


粒高の一番の問題点であるのはツッツキ時にコントロールが難しいことだ。また、粒高ではツッツキが切れないというのもよく言われる。だが、このP-1Rは柔らかな粒であるため、いわば柳のようにしなり、粒を寝かせることで切ったボールを出すことが出来る優れものである。粒高の形状変化をよく理解して技術を身につければ、意図的な変化を最大限に引き出すことが出来る。

ソ・ヒョウオン選手(韓国)のコメント

ソ・ヒョウオン選手

様々な粒高がある中からカールP-1Rを使用している理由は、以前からカールシリーズは韓国でも有名なラバーで監督やコーチの薦めもあって使用したのがきっかけです。
自分ではカールP-1Rで返球した球質が良いと感じ、カットの切れ味も抜群でコントロールしやすいと感じています。
ロングカットやショートカット共にやりやすく、満足しています。

P-1R

カールシリーズの中でも、最大の変化を誇るP-1R。カット主戦の選手や変化攻撃を中心に戦う選手にぜひ一度手に取っていただきたいラバーだ。

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