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2020年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 女子シングルス優勝 早田ひな(日本生命) 優勝記者会見

更新日
早田ひな

女子シングルス優勝:早田ひな(日本生命)

(初優勝の気持ちは)
平野選手が優勝して、伊藤選手が優勝して、そこに私も続きたいなという気持ちはやっぱりあったので、準決勝で伊藤選手、決勝で石川選手に勝って優勝することができたのはすごく自信になりました。
(準決勝の第7ゲームについて)
伊藤選手はすごく戦術の幅も広いですし、攻めても、次絶対に対応してくるのでそう簡単に勝てないことは分かってましたし、第7ゲームになるとやっぱりお互い緊張するので気持ちが強い方が絶対勝つと思っていたので、気持ちで負けないことを意識して、しっかり最後まで攻めていくことを意識していました。
(伊藤選手については)
伊藤選手は中国選手に勝ってワールドツアーも優勝したりだとか、東京オリンピックもワールドツアーの途中で確定したりだとか、中国人選手もなかなか勝てないような選手になってきていて、でもその選手がダブルスの時はお手本で、一緒にパートナーとして練習して、間近ですごい伊藤選手のプレーを見ることが多いので、そこで彼女から色んなことを学ぶことが多いです。私の卓球人生をいろいろ変えてくれたりとか、プレースタイルをもっと戦術の幅を増やしてくれたり、彼女のプレーを見てこういうことをやってみようかなとか自分もできるかもと思えるような存在です。
(決勝の試合について)
年末のTリーグで試合をしたんですけど、その時はボールも紅双喜ですし、いろいろと環境が違ったり、緊張も違ったりして、本当に初めて対戦するような気持ちでチャレンジャーの気持ちで向かっていくだけでした。
(決勝の勝因について)
3-0の3-0とリードして,自分の中ではそんなに勝ちを意識したわけではなかったんですけど、少しボールを見てしまったりだとか、次の動きというよりは一本に対してすごく(意識してしまい)自分の動きが硬くなってしまったかなと思います。第5ゲームからは逆に何本も何本もラリーして、でも最後はしっかり打って決めることだけを考えていたので本当に最後の最後まで攻め切ることができて、自分らしい試合ができたかなと思います。
(この優勝を今後どのようにつなげていきたいか)
昨年一年間、同じように東京オリンピック選考レースとして戦ってきた方たちと全日本の大きな舞台で試合することができて、私自身、2人の選手(伊藤選手、石川選手)に勝てたことはすごく嬉しいんですけど、やっぱり東京オリンピックに出たかったという気持ちはもちろんあります。

でも逆に東京オリンピックに選ばれなかったことで、発表されてからのちょっとした期間ですけど自分を本当に追い込んで追い込んで、練習も自分が納得して、でもそこからもう少しやったりだとか今まで逃げていた部分から逃げなかったのが、この二週間くらいの練習の成果が試合の中で気持ちだったり、技術の面で出たかなと思います。そういった感覚を大事に、また頑張っていきたいなと思います
(準決勝のターニングポイントとなったプレーは)
3-3の6-4リードの時に結構ラリーが続いて、それまで私がクロスにしか打てなかったフォアに飛ばされたボールをストレートに打った一本です。私にとっても思い切っていけましたし、ノータッチだったので伊藤選手にとってもそれが影響して、そこから焦りがあったかなと思ったので、あそこを思い切ってストレートにいけたのがすごく良かったかなと思います。
(準決勝のターニングポイントとなったプレーは)
3-3の6-4リードの時に結構ラリーが続いて、それまで私がクロスにしか打てなかったフォアに飛ばされたボールをストレートに打った一本です。私にとっても思い切っていけましたし、ノータッチだったので伊藤選手にとってもそれが影響して、そこから焦りがあったかなと思ったので、あそこを思い切ってストレートにいけたのがすごく良かったかなと思います。
(優勝した瞬間の涙の意味は)
ワールドツアーで一緒に帯同してもらっている、今回ベンチに入ってもらった石田大輔先生や私を4歳から教えて頂いている大輔先生のお父さんお母さんだったり、本当に「石田卓球クラブ」にずっとお世話になってきて、でもなかなか結果で恩返しできなくて、東京オリンピックの選考レースの時もたくさん連絡や励まし、「頑張れよ」って言っていただいたり、でも東京オリンピックに選ばれなくて、そこで恩返しができなかった分、今回絶対優勝しようという気持ちがありました。

そういった「石田卓球クラブ」に対しての思いだったり、家族や身近でサポートして頂いている方へのいつもの感謝の気持ちがあの涙に影響したのではないかなと思います。
(今回自力で世界選手権の切符を取ったことについて)
昨年、今年と選考会であと一点だったり、あと一勝ができずに代表を落としてきて、でも今大会は世界選手権というよりも、全日本で優勝したいという気持ち、目の前の試合でここでしっかり優勝したいという気持ちの方が強かったのです。その結果があって世界選手権に選ばれる、そういった面であまり(世界選手権について)考えていませんでした。でも自力で勝ち取ることができたのですごく自信になりましたし、世界選手権に向けて、オリンピック前の団体戦というすごい貴重な経験をさせてもらえるので色んなことを学んで自分の成長に繋げていけたらと思います。
(オリンピックメンバー発表から全日本までの期間について)
発表があった時は落ち込んだというよりも、確かにこの結果じゃ無理だろうなと確信しました。じゃあここから4年間私がどう変われるのか、2020年の1年間のテーマを『挑戦』という風にして、いろんなことに挑戦する、逃げずに頑張るということを目標に頑張ろうと思いました。
(今大会のプレーの手ごたえについて)
私はもともと両ハンドをぶっ飛ばしてしまうタイプで、卓球を始めた時も台に入らず、ホームランばっかりだったので、でも今となってはそれが性格としてもそういう性格ですし、活きているのかなと思います。でも力加減を調整したりだとか、それを手だけでなく体で覚えさせたり、足の微調整をしたりとかそういうところでたくさんアドバイスをもらったり、色んな形で指導を受けて、今大会に臨みました。やっぱり100で打ったら決まるけど自分が戻れない、それだったら70パーセントの力でコースを突いたりとか相手のいないところ、予測している逆のところを狙ったり、そういった相手を見ながら打つっていうところも本当に基本なんですけど今大会、練習から試合に繋げていった感じです。

同世代3人いて、本当に私からしたら「みうみま」二人から学ぶことがたくさんあって、負けてやっぱり成長すると思うので、私が今回伊藤選手に勝ったことによって、伊藤選手はもっともっとさらに強くなると思いますし、それをまた追い越そうと平野選手や私が練習に取り組もうとしたりっていう本当にいいライバルでもあるので、今回、私が勝ったことによってさらにまた伊藤選手が強くなると思います。私が今の実力の伊藤選手に勝つことができたことはもちろん自信を持っていいと思うんですけど、まだまだ足りない部分があったりとか、伊藤選手ともう一回試合をしたら、次はもう0-4で負けてしまうかもしれないという部分もたくさんあったので、確実に強くなって絶対負けない選手になれるように頑張りたいです

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