選び抜かれた木材と技術力が 作り上げたTSPラケット
- ラケット製造を開始
- 1930年代まで玩具用の卓球ボールの製造販売を主軸としていたが、1940年代に入りラケット製造を本格的にスタートさせた。
- 単板のペンホルダーラケットが主流の時代で、角ばったブレード面に裏は全面コルク貼りの特選尾州檜単板『片4号』をはじめ、木曽檜単板『ダイナム』などトップ選手も愛用したラケットを展開していた。
- 1940年代~
片4号
- 1974〜76年(1970年代前半)
大和発売 - 職人の厳しい選定から優れた木曾檜を採用し、木曽檜単板に高熱特殊加工を施した『大和』は優れた反発力と安定感を生み出し、また破壊力のあるドライブとスマッシュをも可能にしたラケットとして、幅広く親しまれた。
- 1979年
バーミンガム77発売 - 1977年の世界選手権バーミンガム大会男子シングルスで優勝した河野満(日本)氏が当時使用していたラケットをベースに開発されたラケット。
角型や丸型などさまざまな形状を試し、最終的に辿り着いた形が独特な形状のなすび型。この形状が安定と速攻を生み出した。
- 1977年
バーミンガム77
- 1977年
- 第34回世界選手権バーミンガム大会 男子シングルス優勝 / 河野満(日本)『バーミンガム77』(同様モデル)使用
- 外国製ラケットの製造を開始
- 1980年代後半からシェークハンドラケットが主流であったヨーロッパ選手の活躍が見られるようになり、『オールラウンド卓球』に注目が集まっていった。
- 1982年
大和S発売 - 厳選された木曽檜単板に高圧圧縮加工を施した『大和S』は、前身モデルの『大和』の特長でもある優れた反発力と安定感を引き継ぎ、また破壊力のあるドライブとスマッシュを可能にするラケットであった。
速さ・変化・パワー・安定の4要素を兼ね備え、トッププレイヤーにも親しまれた。
- 1982年
大和S
- 1987年
- 世界選手権ニューデリー大会 女子ダブルス優勝 / 梁英子(韓国)『大和S』使用
- 1988年
- ソウル五輪女子ダブルス優勝 / 梁英子(韓国)『大和S』使用
- 中国にてラケットの量産を開始
- 1998年
TSPオフェンシブ
リフレックスシステム・
TSPオールラウンド
リフレックスシステム・
TSPディフェンシブ
リフレックスシステム発売 - 人間の手首の運動・動作をラケットが助長するという観点から開発。ラケット面とグリップの接合部に衝撃吸収緩衝材の特殊素材を挟み込んだ、この「リフレックスシステム」を初めて採用した、「TSP リフレックスシステムシリーズ」。
「TSPオフェンシブ リフレックスシステム」はグリップ力があり回転量が多くスピードのあるボールを生み出すラケット。
「TSPオールラウンド リフレックスシステム」は前・中陣のオールラウンダー向けのラケットでトータルバランスに優れた一本。
「TSPディフェンシブ リフレックスシステム」は相手の球威を吸収する力に優れ、カットコントロールが抜群の一本。
- TSP REFLEX SYSTEM
(リフレックスシステム)
- 1998年
オールラウンド
リフレックスシステム
- 1999年
TSP REFLEX-SYSTEMを
搭載したペンホルダーが登場 - シェークハンドラケットで絶賛された、国際特許の『TSP リフレックスシステム』がペンホルダーにも登場した。
スイートスポットが広くなり、コントロール性能とパワーアップが両立されたモデルとして5種類を展開。シェークハンドと同様、今までにない新感覚の打球感は話題を呼んだ。
- 1999年
TSP RF-B REFLEX
SYSTEM
- 2000年
38㎜から40㎜のボールへルール変更 - シドニーオリンピック後38㎜から40㎜のボールへ変更に伴い、ラリーが重要視されるプレースタイルが主流になったことでフォアとバックの両方が必要とされた。この影響を受け、ペンホルダーラケットよりも両ハンドの対応がしやすいシェークハンドラケットの普及が一気に広まった。
- 2001年
アウォード オフェンシブ・
アウォード オールラウンド・
アウォード ディフェンシブ発売 - 「TSP リフレックスシステム」を50%搭載した『アウォード オフェンシブ』『アウォード オールラウンド』『アウォード ディフェンシブ』が登場。
アウォードシーズはリフレックスシステムをグリップの上部半分、50%にすることによりブレード面の打球感覚を的確にグリップハンドに伝え、リフレックス効果で威力あるスピンとスピードを生み出すことができるラケット。
コントロール性が高く、なおかつパワーも出ることから幅広いユーザーから支持を集めた。
- TSP REFLEX SYSTEM 50
(リフレックスシステム)
- 2001年
アウォード オフェンシブ
- 2008年
北京オリンピック後、スピードグルーの使用が禁止に - スピードや弾みを増幅させるため、それまで主流となっていたスピードグルーの使用が危険性の高さから禁止に。その後ラバーの後加工も禁止となった。
この影響を受け、よりスピードや威力が出る特殊素材入りのラケットなどが多く誕生した。
- 2011年
中津川(岐阜)にてラケットの自社製造を開始
- 2012年
セルロイド材質からプラスチック材質のボールへ - ロンドンオリンピック後、プラスチック材質のボールへルールが変更された。
この影響を受け、より弾みがあるアウターカーボンのラケットや7枚合板ラケットの需要が加速。
更に進化した特殊素材ラケットや7枚合板ラケットの開発が進められた。
- 2013年
スワットカーボン・スワットカーボンCHN・
スワット 5PW・スワット カーボンキッズ・スワット キッズ発売 - 『スワットカーボン・スワットカーボンCHN』は木材5枚と球持ちの良いフリースカーボンを挟み込むことで、スワットの打球感を残しつつ反発力と安定感を加えた。
『スワット 5PW』は『スワット』の特長であるボールを掴んで飛ばす打球感を5枚合板で追及したラケット。スイートスポットが広くコントロールに優れている。『PW』はプライウッドの略称。
『スワットカーボン キッズ』は『スワット』にフリースカーボンを搭載し、さらに反発力を増して開発。ブレード面は小ぶりに、グリップも握りやすいよう細めに設計しているキッズ専用ラケット。
『スワット キッズ』は柔らかい打球感と扱いやすさで人気が高い『スワット』のキッズ用ラケット。『スワットカーボン キッズ』同様、小ぶりなブレード面と、細身のグリップに設計されている。
- 2013年
スワット カーボン
- 2013年
スワットキッズ
- 2017年
中津川(岐阜)と和泉(大阪)の
2拠点体制で自社製造を開始
- 2019年
スワット SLIM発売 - 幅広いユーザー層から支持を集める『スワット』のグリップ部分を細く改良し握りやすさを追求した。
- 2019年
スワットSLIM
- 2020年現在は自社製造にて、
80年の歴史で培った技術と知識を活かし、
年間2万本のラケットを製造している。