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両ハンド

更新日
松平賢二選手
松平賢二(協和発酵キリン)

右ききなら、体の右側がフォアハンド、体の左側がバックハンド。そしてフォアハンドとバックハンドの両方で 「両ハンド」ということになる。 フォアハンドとバックハンドを同じように使うのが「両ハンドプレー」。
現在の世界のトップクラスでは、フォアハンド、バックハンドを自由自在に使い、どちらからでも決定打を打つのが主流である。フォア、バック両方からウイニングショットを打てることが両ハンドプレーヤーの条件である。
フォアハンドが得意な選手でもバックハンドも多彩で強い。つまり、両ハンドを使えることが現代の卓球では当たり前で、そういうオールラウンドプ レーでなければ勝つことができないのだ。
『フォアハンドには自信があるんだけど、バックハンドがちょっと……」という人は今の卓球では勝つのが難しいと言えるだろう。

緒方遼太郎選手
緒方遼太郎(早稲田大学)

「それなら……」と宮本武蔵の二刀流のように、2本のラケットを両手に持ち、どちらのサイドに来てもフォアハンドで打てる両ハンドでいこう、という奇抜な考えを持つ人がいるかもしれないが、これは残念ながらルール違反。
日本卓球ルールでは「ひとつ のマッチにおいては、1名につき1本のみ、ラケットの使用が許される(ただし、ラケットが破損し交換した場合を除く)」と明記されている。二刀流はイリーガルだ。ところが、1本のラケットを右手、左手で持ち替えるのは構わない。それなら、両ハンドはシェークハンドだけの専売特許かと言うと、そんなことはない。ペンホルダーでも両ハンドを駆使して世界を制した人も多くいる。 あなたもさっそく両ハンドプレーを練習してみよう!