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前陣、中陣、後陣

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卓球にはいろいろなプレースタイルがあり、その選手、そのスタイルにあったプレー領域がある。そのプ レー領域「陣」である。 どこからどこまでが〇陣、という決まりはないが、一般的に台のエンドラインから1 mまでを前陣(close-to-the table)、1mから2mまでを中陣 (middle-distance)、それ以上台から離れた部分は後陣(long-distance)と言う。中国語では、前陣が近台、中陣が中台、後陣が遠台という。 練習や試合をしていくうちに、自分に合ったプレースタイルが見つかる。型に決まりはない。

試合をする天野優選手
天野優(サンリツ)

速攻選手は前陣でプレーする。中陣や後陣では早い打球点で打つことはできない。

ラケットを振る曽根翔選手
曽根翔(愛知工業大学名電工)

ドライブを中心にプレーする人はだいたい前、中陣。

相手の球を打ち返す吉村和弘選手
吉村和弘(愛知工業大学)

ロビングのように相手から打たれてしのぐときは後陣でプレーする。

「自分は前陣速攻型だから、台から離れられない」なんていうふうに几帳面な人はいないと思うが、前陣速攻型でも中陣でしのがなければいけないときはもちろんあるし、ドライブ主戦の人でも前陣での早いプレーができないと、今の卓球では勝つことができない。つまりオールラウンドプレーだ。しかし、基本となる自分のプレー領域をつかんでおくことは、ふだんの練習や試合のときに大切なことである。カットマンは中陣や後陣でプレーすることが多くなりますが、やはり前陣で相手の強打をブロック、ドライブを前陣でショートスイングのカットなんていう技術も必要。

前陣でプレイする丹羽選手
前陣
中陣でプレイする丹羽選手
中陣
後陣でプレイする丹羽選手
後陣