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軽打・中打・強打

更新日
試合をする緒方遼太郎選手
緒方遼太郎(早稲田大学)

一流の卓球選手になればなるほど、同じフォアハンドでもいろんなサイズの打法、ボールの強弱をたくさん使うことができる。 相手のボールや相手の弱点、試合の状況に応じて、強く打ってみたり、弱く打ってみたり、大きく振ってみたり、小さく振ってみたり、と自由自在に打ち分けることが上達への一歩でもある。小手先のスイングは得意だけど大きく振れない人とか、大振りは得意 だけど小さい振りがどうも・・・という人や、大振りと小振りの打ち方はうまいんだけどその中間がない、という悩みを持つ人は多い。

そこで「中打」をおすすめする。これは 文字どおり、中くらいの振りのサイズ、中くらいの力で打つこと。難しいボール、低いボール、スマッシュできないボールは「中打」でコースを狙い、次のチャンスへつなげよう。いわば、「つなぎ」のボールだ。

「軽打」というのは、台上のはらいや相手のドライブに対して軽くあわせて打つこと。相手の回転、威力を利用する打ち方だ。

ラケットを振る丹羽孝希選手
丹羽孝希(スヴェンソン)

「強打」はスマッシュやパワードライブといっても、何が軽打で、何が中打で、何が強打かという規定は何もない。
しかし、こういうように振りの大きさ、ボールの強弱を使い分け、それを試合で実践できることが勝利へつながるといっても過言ではないのだ。