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速さ、早さ、スピード

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まず、タイミングの早さやピッチの早 さで使う場合は「早い」。ボール自体の速さ、動きなどその対象の持つスピード が速い場合は「速い」。 つまり、打球点が早い、タイミングが早い、早い時期にその技術を始める、スマッシュが速い、速いフットワーク、振りが速い、速いラリー、足が速い、というように使い分けることができる。
これが英語になるとFAST、QUICK、RAPID、SWIFT、SPEEDYとこんなに表現手段がある。

辞書(研究社)によれば、QUICKは迅速、行動が素早い、時間が短い、という意味で、RAPIDは動きそのものを、FASTは動いている人、物を重視する、SWIFTは運動が滑らかな、軽い、SPEEDY は速度が速い、行動がすばやい、とのこと。

速いと言えば、「速攻」。中国では、ボールのスピードは、日本語と同じ「球速」。そしてタイミングの早いことば「快」という漢字で表す。タイミングの早い打球点の早い打法を「快打」とか「快攻」と言う。

木原美悠選手
木原美悠(JOCエリートアカデミー)

卓球のプレーではスピードは最大の武器。

回転、スビンというのはこれまた強力な武器だが、適切なラケット角度さえ出せばどんな強い回転でも返球することはできる。ところが、スピードというのは、人間の反応速度を越えれば手も足も出ないのだ。
一流の卓球選手のスマッシュは一体どのくらいの速さで飛んでいるのだろうか。
1978 年当時、時速126 kmという研究結果が報告されている。しかし、最近の用具の発達、また研究結果ではl50-180kmで飛 ぶとも言われている。ちなみにドライブは95km、カットは23 kmという球速が測定されている。台の長さは274cm 、もし対戦する両者が台から1m 離れて打ち合ったとしたら、スマッシュは0.2- 0.25秒で相手のラケットから自分のところまで飛んでくる。

卓球選手が全身で反応するのは0.3秒前後と言われているので、スマッシュを取るのは至難の技なのだ。
しかも、自分の待っているところに来るボールならいざしらず、少しでも体から離れているところに打たれたら、 どうして返すことができるだろうか。 しかし、実際に一流と言われる卓球選手人達はそのスピードボールを返すのだ。
数字の上では不司能でも、人間の予測能力で可能にするのだ。
まず、相手の体の動き、ラケットの角度でどの辺に打たれるかを判断し、相手が打つ前に瞬時に飛んでくるコース、飛行曲線をイメージし、そこにわずかに動き、ボールを待っているのだ。

とにかく、卓球で一番大切なのはスピードだ。
動き、振り、反応ーさあ、あなたもスビードアップで、レベルアップ!

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