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メンタル

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卓球に限らず、スポーツではよく「心技体がすべてだ」と言われる。
技とは、技術、テクニック。体とは体力(運動能力、筋力、スタミナ等)。そして、心とは精神面、これがいわゆるメンタル。いくら技術がすぐれていて、体力があっても、無気力で闘争心がなく、集中力が続かなくては試合では勝てない。 メンタルとは、相手に向かっていく。
ファイティングスピリットであり、思いきる勇気であり、逆境に耐える忍耐力であり、流れを見る冷静な判断力だ。 10の力(技・体)を持った同士の対戦であれば、最後に勝負を決するのは戦術、そして「心」0 どちらが冷静な判断力とファイティングスピリットを持っているかで、勝者と敗者が決まる。
10 の技術を持っている人でも、心が弱くては、強い心を持っている6や7の力の人 に負けることはよくあること。
特に大事な試合、土壇場のときは心の弱い人はビビリやすくなり、逆に心の強い人は火事場のバカ力的な強さを発揮するものだ。

相馬夢乃選手

特に、この「メンタル」というものは技術や体力のように目に見えるものではないし、数字に現われるものではないから、やっかいである。選手によっては、試合のときに緊張しすぎて実力が発揮できない、すぐにアガッてしまう、競ると弱気になるということがつきまとう。
また、逆に『あいつは競り合いに強い。 勝負度胸がある」と言われたりする。
それでは、この精神力、メンタルは先天的なもので、改善できないのだろうか。
もちろん、できる。
『メンタル・タ アネス』(ジム・レーャー著、TBSプリ タニカ刊)という本で、著者は、「メン タル・タフネス(精神力の強さ)は、天性の素質ではない。メンタル・タフネス は、練習によって身に付けることができる“技術“なのだ」と書いている。
この場合の練習とはメンタルトレーニングを指している。普段の練習で自分に厳しく激しく練習することによって生まれる自信、そして自分にあった特別のメンタルトレーニングをすることによる精神的な安定と強さ。
これらメンタルトレーニングはこの何年間、スポーツ心理学の分野で発展 し、アメリカなどでは盛んに実践され、 日本でも取り入れられている。
あなたも自分なりのトレーニングや考え方で強いメンタルを作ってほしい。