粒高ラバーと戦型
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粒高ラバーとは?
粒高ラバーとは、1960年代に中国で開発されたラバー。粒の高い一枚ラバー、もしくは粒の高い表ソフトラバーのことを言う。
特長は、何と言っても、相手のスマッシュやパワードライブに対して、カットやブロック(ボールの回転している方向ヘスイング)する とよく切れる点。ボールが当たった瞬間に長い粒が曲がり、ボールの衝撃を吸収するので、相手ボールの回転やスピードを殺すことができる。
今回はその粒高ラバーの特徴を生かして戦う代表的な戦型を紹介する。
カット+攻撃型
フォア裏ソフト+バック粒高
使用用具
- ラケット:KOJI MATSUSHITA(松下浩二)
- ラバー(フォア):V>15 Extra(エキストラ)
- ラバー(バック):カールP-1Rソフト
カット+攻撃型でもっとも多い組み合わせだ。
フォアで回転の変化をつけ、バックに来たパワードライブは粒高で切り返す。攻撃は、フォア中心かもしくは反転してバック強打になる。
裏ソフトは粘着性のラバーを使う選手が多い。粘着性ラバーはスポンジが硬めでラバーシートがくっつくようになるために振り切った時でもボールはさほど飛ばず、コントロールも良いのでカットマンに適している。粒高は特薄程度の厚さとカット変化もあり、コントロールも良い。
速攻型
フォア裏ソフト+バック粒高
バック粒高ラバーでサイドスピン、ブロックやストップ性ショートを混ぜることによっ てラリーをいったん遅くして、変化をつけてフォアの裏ソフトで攻撃するこのような技がやりやすい組み合わせ。
守備型・変化守備+攻撃型
ペン反転ショート+攻撃型(粒高+裏ソフト、表ソフト)
ペンホルダーで粒高での変化ショートとプッシュを使い、ときおりラケットを反転させ、裏ソフトで攻撃するタイプ。
粒高ショートを使いながらすばやくラケットを反転させ、裏ソフトで強烈なドライブで攻めるスタイルや、粒高ショートを中心にしながら、裏面に表ソフトを貼り、速攻を混ぜる選手もいる。
粒高でラバーでも粒の高さがいろいろあり、またスポンジの厚さでもボールの変化度やコントロールが違ってくるので、どういう変化プレーをめざすかによって選ぶ粒高ラバーは変わる。ラケットは反転しやすい中国式ペンホルダーラケットがおすすめ。
シェーク異質攻撃型(裏ソフト+粒高)
フォア裏ソフトとバック粒高の組み合わせ。
フォアのドライブとスマッシュ、バックの粒高のナックルブロックやナックル性ハーフボレーをミックスした変化攻撃スタイル。
使用しているラバーの種類によってカット性ショートかカットを使うタイプや速いプッシュを使うタイプなどがある。
フォア粒高+バック裏ソフト
使用用具
- ラケット:KOJI MATSUSHITA OFFENSIVE(松下浩二オフェンシブ)
- ラバー(フォア):カールP-2ソフト*¹
- ラバー(バック):V>15 Stiff(スティフ)
バックでのドライブ攻撃やフォアの台上プッシュ、持ち替えてのフォアドライブが武器になる。カットでも頻繁に反転させることで球質の変化を狙う。
*¹(公財)日本卓球協会のルール改訂により、2012年6月14日よりカールP-2ソフトは【表ソフトラバー】に変更となりました。
関連ページ
卓球用語集
・粒高ラバー
・粒高ラバーのメンテナンス