粒高ラバーのメンテナンス
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粒が切れるのは危険だ
現在の卓球ルールでは『ゴムシートは2mm以内』と規定されている。もちろん、粒が低くなったり、太くなったりすれば粒高効果は薄れる。スポンジは薄ければ薄いほど、変化が大きくなり、厚ければ厚いほど、攻撃もしやすくなり、コントロールも増すが、変化度が小さくなる。
粒高ラバーの場合、粒の下のゴムシートを薄くすればするほど、粒は折れやすく、また曲がりやすくなり、それだけボールの変化は大きくなる。ゆえに粒が切れやすい。
つまり、粒高効果を発揮するラバーであればあるほど、粒が切れやすくなる。粒がきれないように粒の下のシートを厚くしたりゴムを硬くしたりすると、もちろんボールの変化は小さくなり、粒高効果も少なくなる。
変化が大きい粒高ラバーにとって、粒が切れるのは宿命とも言えるのだ。
粒高はゴムが柔らかくよく曲がるために、ラバー寿命はほかのラバーよりも極端に短くなる。攻撃をたくさんする人は、3日~1週間。ブロックやカット中心の選手は1~3週間くらいで替えるのが妥当だろう。
(マシンなどを使い多球練習するともっと短くなる)。
替え時は、粒の根っこが切れた時。いつも入っているボールが入りにくかったり、“コントロールがどうも悪くなった。なんかおかしい”と思ったら、粒の根っこをチェックしてみてほしい。また、練習前や試合前には、常に粒をみて、キズが入っていないかを確認する習慣をつけるようにしよう。
保管の注意点は、粒と粒の間の埃や塵はラバーの質を低下させるため、弊社製品ではラバークリーナーとハケハケぶらっしーで手入れできる。
また、直射日光・高温多湿を避け、常温で保存する。
夏のように気温が高いときは、ゴムが柔らかくなり粒が良く曲がるので、ボールの変化も大きくなるが、気温が低い時やクーラーの効いた体育館では曲がりが小さくなる。
冬の試合などでは、ラケットをふところに入れたり、使い捨てカイロなどをラバーに当てたりして、粒を柔らかくしてからプレーすると良いだろう。
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