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インパクト

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卓球の技術でバックスイングから前に振っていく 動作は「フォアスイング=FORE-SWING」と言い、ボールを打つことはとかヒットとかストライクと言う。

松平賢二 契約選手
松平賢二(協和キリン)

当たり前のように使われている 「インパクトクト=IMPACT」は、本来、衝撃とか衝突という意味。
日本ではボールを打つポイント、打つ瞬問のことを指す言葉として定着してしている。卓球の打法で「ボールとラケットが当たる瞬間=インパクト」が最も大切であることはみんなが知っている事だろう。いくらキレイなバックスイング、かっこいいフィニッシュで振ってもボールが遅くて相手から簡単に返されては試合で負けてしまう。
卓球は得点を争う競技で、フォームを比べるスポーツではないのだ。
一番大事なことはいかにボールを打つ瞬間にラケットスビードが最大になりスピードや回転をつけられるか(スマッシュ、ドライブ、カット)、いかに当たる瞬間にラケットをコントロールして適切なラケット角度を作れるかということ。

150キロを持ち上げる筋肉隆々の重量挙げの選手と体が小さいが、バネのある卓球選手がスマッシュのスピード比べをしたら、たぶん卓球選手のほうが勝つだろう。卓球に大切なのは筋肉の量や太さだけではなく、いかに体をうまく使えるか、インパクトでラケットスピードがどのくらい速いのかということなのだ。力一杯振りまわしたドライブよりも、軽く振っているけど腕がしなるように振られたときのドライブのほうが回転量も多く、ボールが伸びるもの。
すべての打法の出発点はインパクトだ。インパクトでどのくらいの力でボールに当てるか、どういう角度で打球するのか練習を重ね、自分のインパクトを見つけよう。
そのために、ラケットをこう引いてみよう。フィニッシュがこうなればたぶんインパクトはこうなるだろうという考え方がでてくる。インパクトのことを考えないで、形だけのバックスイングや形だけのフォロースルー、フィニッシュを作ってしまうと、意外にうまくいかないことが多いので注意が必要だ。


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