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卓球におけるサービスの重要性│卓球サービス技術編

更新日
サーブを打つ丹羽選手

サービスは試合展開を有利にすすめるためにも重要な技術です。 そんなサーブについて詳しく説明していきます!

サービスはどういう技術?

サービスは第1球目攻撃なので、卓球技術の中で唯一、相手に邪魔をされない技術です。調子いい悪いや相手のレベルに関係なく、練習した成果が最も発揮できる技術です。
磨けば磨くほど、得する技術でもあります。

サービス技術が向上すると何が変わるのか

サービス力が上がるメリットを4つ説明します。

1つ目は卓球スタイルの選択肢が増えることです。

サービス力がなければ、絶対に簡単なミスを増やせないため、安定的な卓球スタイルしか組めませんが、サービス力があるとラリーでの得点率が低くても、サービスや3球目でのポイントが増えるため、選択の幅が拡がります。

2つ目は3球目攻撃が有利になることです。

サービスが上手いと相手のレシーブのタイミング・コースが絞りやすいからです。
サービスが下手だとコースが絞りにくく、チキータ・ストップ・ツッツキ・フリックなど相手の技を全てに対応しないといけません。
このように戦術面でも大きな影響を受けます。

3つ目は相手に精神的ダメージ(プレッシャー)を与えられることです。

相手は頭の中で戦術以外に
「レシーブミスをしたくない」、「返球が甘くなり打たれたくない」と考えるため、余裕がなくなります。
コース取りなど、様々な駆け引きにも優位性が出るでしょう。

4つ目は大会での成績が上がりやすいことです。

相手のレシーブが限定されやすい=自分の攻撃の選択肢も限定できるため、練習を1つの技術に特化してできます。
例えば、

  1. 下回転が猛烈に切れるならツッツキを打つ練習
  2. ロングサービスが早ければ、3球目長いボールをカウンターする練習

などです。
サービスを磨くことによって、相手のレシーブを少しでも絞り、自分の磨く技を明確にすれば、成績アップの近道になります。

最後に

トッププレイヤーは色々と個性を持っていますが、一番個性が表れるのがサービスです。
一人一人自分の戦型に合ったサービスを習得して試合を有利に運びます。

皆さんもサービスでは、回転・コース・タイミング・モーションなど自分だけの特性を考えて鍛えてみてはいかがでしょうか。

参考となるトップ選手の動画をご覧ください!

【参考動画】
【ロングダイジェスト】丹羽孝希vs松平健太|VICTAS ADVISORY STAFF|2020全日本卓球

1本目、下回転が強めの横下回転サービス
2本目、1本目と同じフォームで横回転が強めのサービス
1本目との回転のギャップを活かして3球目に繋げている。

【ロングダイジェスト】松平賢二vs曽根翔|VICTAS ADVISORY STAFF|2020全日本卓球

1本目、スピードの速いロングサービス
2本目、ロングサービスを警戒した松平選手は1本目、前に詰めていたが2本目はあまり詰めていない。
ショートサービスに対してレシーブ位置がやや遠くなり、足が止まってしまい、3球目を曽根選手が決める。

右利きの選手から一番遠いフォア前にタイミングの早いサービス。
レシーブが遅れるため、チャンスボールに繋がった。
フォアではレシーブしにくい逆横回転がかかってる=フォア側に返球されやすい

やや前に詰めている曽根選手に対して、ロングサービス。
ショートサービスを多めに使うことで「ロングサービスが来る」というイメージを薄めることが重要だ。

【ロングダイジェスト】木原美悠vs出澤杏佳|VICTAS ADVISORY STAFF|2020全日本卓球

1本目は異質ラバーの相手に対して下回転のロングサービスを出し、回転がやや上回転に変化したところを狙っている。
2本目は上回転に見えるフェイクモーションで下回転を出し、ミスを誘っている。

1本目はフォア前に逆横回転が強めの逆横下回転サービス。
2本目は同じくフォア前に下回転が強めの逆横下回転サービス。