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スワットの開発秘話について聞いてみました

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SWATラケット

日本で1番売れているラケット、SWAT(スワット)誕生した秘話、想いを開発を担当している監修に聞いてみました。

スワット誕生の理由

実は、監修(仲村錦治郎)が2010年2月にTSP(VICTAS)に入社して初めて開発した攻撃用ラケットがスワットなんです。(2010年12月にスワット発売)

監修が現役でオリンピック出るまでずっと7枚合板で出場して引退するまで7枚合板だったということもあり、開発したそうです。

この7枚合板開発はTSPとしても初めての事です。

今ではスワットシリーズの累計出荷本数が2018年12月末時点で13万本を突破したが、
スワットは発売してすぐにドーンッと売れたわけではなく、じわじわと少しずつ売れていきました。
売れだしたのは全日本社会人の男女優勝者がスワットを使用して優勝したことがきっかけです。

スワット開発にあたって、まず4種類の7枚合板の研究から取り組みました。

  1. 球離れが早いラケット
  2. 当時世界トップレベルの選手が使用していたラケットのモデル
  3. 当時7枚合板で人気だったラケットのモデル
  4. 監修がもし、今、試合に出るとしてどういうラケットで出たいか考えて作ったラケット

この4種類を研究開発して1番最初にできたのがスワットです。
木材を燻製するという新しいことに挑戦し、球持ちのいいラケットに仕上がりました。
研究開発した7枚合板の4種類のラケットの中でスワットが最も日本人選手の打球感に合った商品となりました。

監修:)スワットをそういう商品にするまで相当な数のテストを重ねました。
研究開発した4種類のうち、スワットだけが打球感柔らかめで、5枚合板のような打球感に7枚合板のような威力というコンセプトで造りました。
他の3種類も、もちろん良いラケットですが7枚合板の打球感と威力の7枚合板ラケットです。

2000年頃から5枚合板が減り、7枚合板やカーボンラケットが主流になりました。
その理由は2000年に卓球のルールが改正され、一気にボールの威力が落ちたからです。

  1. ボールが38㎜から40㎜
  2. 反発力の上がる接着剤が禁止

では、なぜルールが変わったから、スワットが売れたのかというと、
1つの原因として元々5枚合板が主流だったため、ルール改正に対応しようと7枚合板やカーボンラケットに変更するのに選手が苦戦したからです。
先ほども言いましたが、スワットは5枚合板のような打球感に7枚合板のような威力のラケットです。これがハマった理由だと思います。

監修:)スワットを開発したときは相当な自信があり、「現役に戻れるならこのラケット使いたい」と思ったほどの出来栄えに仕上がりました。
当時の社長(松下浩二さん)と話し、
「良いラケットだから高いという発想を捨てて、多くの人に使ってもらいたい」
という想いから、5000円というリーズナブルな価格になりました。

監修:)今でも多くの人に愛され、スワットが10年という長い年月の間、ずっと売れ続けているというのは嬉しいですね~。