【今日から使える「トップの戦術」】張本・伊藤の回り込みレシーブ<ライオン卓球ジャパン・オープン2018 #2>
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今日から使える「トップの戦術」。前回に引き続き、「LION卓球ジャパン・オープン荻村杯」優勝者の張本智和(JOCエリートアカデミー)、伊藤美誠(スターツSC)両選手に共通した戦術に迫ります。
今回ご紹介するのは、勝負どころで両者が見せた、「ロングサービスに対する回り込み強打のレシーブ」です。
張本、伊藤両選手は、中国選手のショートサービスに対して、ストップやチキータ、変化をつけたツッツキでのレシーブをバランスよく織り交ぜ、見事に3球目攻撃を防いでいました。
ショートサービスから点数が取りにくくなった相手選手は、ロングサービスで張本と伊藤を崩しにきます。
これを両者とも見事に読んで、回り込みながらフォアハンドの強打でレシーブをするシーンがジャパン・オープンでは垣間見えました。
この回り込みレシーブを見せることで、相手選手はロングサービスを出すの怖くなり、ショートサービスの展開を多くせざるを得なくなります。
伊藤選手は効果的に回り込みレシーブを使用し、ショートサービスに対し、得意の変化レシーブを使い続けることに成功しました。
そして張本選手は、決勝の張継科との対戦、ゲームカウント3-3、ポイント11-11の場面で回り込みレシーブを成功させました。そこから流れを引き寄せ、一気にジャパン・オープンのチャンピオンの座を手中に収めました。
チキータを封じるためにバック側へのロングサーブを出すのがセオリーとなりつつあります。バックへのロングサーブに対し、バックハンドでの安定したレシーブだけでなく、回り込み強打で決めに行く戦術も活用してみてはいかがでしょうか。