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シェークハンドラケット

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シェークハンドラケットサムネイル画像

最先端のプレーを支えるシェークハンドラケット

最先端のプレーを支えるシェークハンドラケット

現代卓球を席捲するオールラウンドプレーのベースになっているのは、シェークハンドラケットによる両ハンド攻撃。ヨーロッパに起源を発するこのスタイルは、今や競技者の中で最も使用者数が多いと言われているラケットである。
従来不利と言われていたサーブや台上処理も、様々な工夫により克服され、まさに死角がないように思われる。
もともと屋外で行われていたテニスが室内のテーブルを使って行われ始めたのは19世紀後半のイングランドとされている。起源がテニスということから、グリップもシェークハンドグリップから始まったことは容易に想像できる。
現在の日本では、シェークハンドグリップの選手が非常に多いが、卓球が日本に伝わった当初は、箸を握る習慣があったからか、ラケットはいわゆる“ペンホルダーグリップ”で握られ、その後しばらくの間シェークハンドグリップは普及しなかった。
ヨーロッパは昔も今もシェークハンドグリップの選手が圧倒的に多く、ペンホルダーグリップの選手はほとんどいない。
現代卓球の流れは、シェークハンドラケットによる両ハンド攻撃を主体とするオールラウドプレーだ。シェークハンドラケットは前陣での速攻にも、もちろんカット型の選手にも用いられ全ての戦型をカバーする、まさにオールラウンドなラケットと言える。

無敵のバックハンド

無敵のバックハンド

ペンホルダーグリップと比較した場合の最大の特長は、なんと言ってもバックハンドによる多彩なプレーが行いやすいことだ。また打球面がペンホルダーラケットよりも大きいので守備範囲が広く、古くからカット型の選手に使われてきた(今ではほとんど見かけないが、かつてはペンホルダーグリップのカット型選手もいた)その一方でペンホルダーラケットに比べ、多彩なサーブが出しにくいと言われていたが、ヨーロッパ選手のグリップを持ち替えたフォアハンドサーブが脚光を浴びてからは、この定説も過去のものとなった。また、台上処理もペンホルダーラケットのほうが行いやすいという見方が一般的だったが、やはりヨーロッパ選手を筆頭に、ペンホルダーですら見られなかったようなレシーブ、台上処理を行う選手が出現し、これらの点に関してシェークハンドが不利とは一概に言えなくなった。

様々な形のグリップがあることもシェークハンドラケットの特徴だ。

フレア型
トレート型

最も一般的なのはフレア型とストレート型。フレア型はグリップの先端が広がっていて、重心がやや後ろにある。ストレート型は太さが均一で、さまざまな握り方に変えやすいという特徴をもっている。
このほかにもアナトミック型(手のひら全体にフィットする波形)、コニック型(打球面に向かって直線的に細くなる)等がある。

関連ページ

卓球用語集

  1. シェークハンドと戦型
  2. シェークハンドラケットの様々なノウハウ
  3. ペンホルダーラケット