卓球ラバーは3種類!ラバーの種類別にVICTAS・TSPのおすすめラバーを一挙紹介
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卓球のラバーの3種類とは?
卓球のラバーには大きく分けて3種類ある。
裏ソフトラバー(アンチラバーと粘着ラバーも含む)、表ソフトラバー、粒高ラバーだ。 この3種類にはそれぞれに特長があり、プレーヤーのプレースタイルも変えてしまうような重要な要素になっている。
元々は表ソフトラバーがあり、表ソフトラバーのシートを裏返したことで誕生したラバー裏ソフトラバーである。
多様化するプレースタイルの中で、自分にぴったりなラバーを探すためにも、この記事では各種類のラバーについて、代表的な商品とあわせて詳しく解説する。
卓球ラバーの種類|裏ソフトラバーの紹介
裏ソフトラバーはゴムの摩擦が大きくなるよう、粒がスポンジ側に向けられているラバーの総称である。ツルツルとした面がボールと接するため、摩擦力が高く、回転をかけやすい。現代卓球で最も使われているラバーである。 裏ソフトラバーの代表的な商品は以下がある。
V>15シリーズ
VICTASの代表的な裏ソフトラバーとして人気があるのがV>15シリーズだ。
選手に寄り添った思想で開発されたラバーであり、ラバー開発のエピソードも深い。
V>15は裏ソフトラバーのなかでも、「上級者向け裏ソフトラバー」に分類される。硬度が高い順に、Extra・Stiff・Limerの3種類があり、数多くのトップ選手も使用している。全体的に、非常に性能の高いラバーといえよう。 それぞれの特長やおすすめの選手は以下の通り。
- V>15 Extra:力強いボールを打ちたい男子や速いピッチのラリーを目指す女子にもおすすめである。
- V>15 Stiff:全ての技術においてプレーのバランスを追及したい人におすすめである。
- V>15 Linber:3種類の中で1番柔らかく、回転やスピードを求めながらも、ラリーの安定性を求める人に非常に適している。
参考記事・動画
- V>15を数値で比較
- トップ選手がV>15を支持する理由
- あなたはどっち?V15シリーズ編
初心者・中級者におすすめのVICTAS裏ソフトラバー
- 07 SERIES (VJ>07 VJC>07) Vol.1 ―07 STORIES―
- 07 SERIES(VJ>07 VJC>07) Vol.2―EFFICIENCY OF 07―
ヴェンタスシリーズ
TSPの裏ソフトラバーであるヴェンタスシリーズは、ドイツのテクノロジーとTSPのノウハウが融合したテンション系高弾性裏ソフトラバーであり、幅広いユーザーにおすすめできるシリーズである。
シリーズの各商品の特長を詳しく解説した記事があるので、各製品についてはそちらを確認すると理解できるはずだ。
シリーズの各商品の特長を詳しく解説した記事はこちら
- 松平賢二選手による「ヴェンタスシリーズ」本気試打!
中でもスーパーヴェンタスは、回転はもちろんのこと、ミート打ち、スマッシュなどをやりやすいのが特長。VICTASアドバイザリースタッフの松平賢二選手も絶賛しているラバーなので、是非1度、手に取っていただきたい。
松平賢二選手の試打感想はこちら
- 松平賢二、スーパーヴェンタスを語る!
卓球ラバーの種類|粘着ラバーの紹介
粘着ラバーは裏ソフトラバーの中でも、ラバー表面に特殊な加工を行い、粘着性を増したシートにすることで、回転量を更にアップさせたラバーである。 VICTASの代表的な粘着ラバーには以下の商品がある。
VSシリーズ
カットマンなどにおすすめのシリーズであり、基本的に硬めのスポンジと合わせることで、回転と弾みのバランスをキープしている。
- VS>401:開発には松下浩二が関わった、カットマン専用のラバーである。微粘着性のシートがカットの安定性を生み出し、硬いスポンジが攻撃に性能を発揮する。全ての技術の質を高めたいカットマンに適している。
- VS>402 Double Extra:微粘着性とテンション系を融合しているラバーである。ハードスポンジのラバーで、より威力を追及したい粘着ラバーユーザーにおすすめの1枚。
- VS>402 Limber:Double Extraの硬度を落とした中間硬度のラバー。パワーはあまりないが、粘着ラバーの特長を活かしたいジュニアや女子選手などにもおすすめしたい。
卓球ラバーの種類|表ソフトラバーの紹介
表ソフトラバーは、裏ソフトラバーの場合にスポンジ側にあった粒形状を逆向きに貼り付け、ボールと粒が打球時にぶつかるように作られたラバーの総称である。
粒形状がボールと当たるため、裏ソフトラバーよりも摩擦が少なく、回転量は減るが、球離れが早く、スピードが出るという特長がある。 代表的な表ソフトラバーのシリーズを2つ紹介する。
VOシリーズ
VOシリーズは異なる特長の3種類を展開しているため、あらゆるプレーヤーの要望をかなえられるようになっている。それぞれの特長は以下。
- VO>101:ナックルボールの出しやすさに特化しており、変化のあるボールで相手を攪乱させたいプレーヤー向けのラバーである。
- VO>102:粒面積を大きくすることによって、回転をかけやすくした表ソフトラバー。スピン重視だがスピードも出しやすく、自分からガンガン攻める攻撃的なプレーヤーに適している。
- VO>103:どんな打法も打ちやすい、総合力のあるラバーである。裏ソフトのような回転のかけやすさや、表ソフトのような変化ボール、スピードボールも全て難なくこなす。
全てにおいて高いスペックを兼ね備えた表ソフトラバーである。 選手タイプ別にどのVOシリーズを使うべきかがわかる記事もあるので、参考にしていただきたい。
選手タイプ別VOシリーズ記事はこちら
- 【VICTAS・表ラバー】ナックルの『VO>101』、スピンの『VO>102』、バランスの『VO>103』 あなたに適したVOシリーズは?
スペクトル&スピンピップスシリーズ
VOシリーズの他にも、TSPには変化に特化したスペクトルシリーズ、回転重視のスピンピップスシリーズがある。シェークのバックハンドはもちろん、カットマンが使用することもあり、ともに守備型や変化で戦うプレーヤーにも人気があるシリーズだ。
卓球ラバーの種類|粒高ラバーの紹介
粒高ラバーは、表ソフトラバーのように粒の面がボールと接するようになっているラバーであるが、表ソフトラバーよりも粒の高さが高いことが特長である。
粒が高いことによって、ボールの回転が残り、変化球が出やすく、相手のミスを誘えるラバーである。TSPにはカールシリーズという王道の粒高ラバーがあるので、詳しく紹介する。
カールシリーズ
カールは1977年に発売されて以来、今もなおユーザーから支持を得ている粒高のロングセラーラバーである。
前陣・後陣でプレーするのか、攻撃・変化・コントロールのどれかを重視するのか、そのバランスによってチョイスするラバーが異なる。粒高プレーヤーの、自分の好みを最も選びやすいラバーである。
カールシリーズについて深く解説した記事があるので、歴史やシリーズ各製品の違いなどは連載になっている4記事すべて読んで理解していただきたい。
カールシリーズについて深く解説した記事はこちら
- カールシリーズ徹底解説!
まとめ
今回はラバーの種類について代表的な3種類を紹介し、その上で種類別にVICTAS・TSPの代表的なラバーを紹介した。日本代表クラスの選手も使用しているラバーから、初心者が使いやすいラバーまで、性能だけでなくプレーヤーの好みに応じて幅広いラバーを選ぶことができる。
この機会に、自分のプレー用具を改めて見直してみてはいかがだろうか。