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V>03は新時代のスタンダードラバー!コントロール・打球感に優れる高性能裏ソフト

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常識を覆す性能バランスの新時代のスタンダードラバー

2020年4月、VICTASは今までのスピン系テンションとは異なるラバーをリリースした。その名も「V>03」。 スピード系テンションラバーの技術を駆使したラバーである。スマッシュなどの回転をかけないフラット打ちで得点を重ねる選手も増えている現代卓球において、オールラウンドなプレーを実現するラバーに仕上がっている。 V>03には、スピード系テンションには少ない「スピン」要素を付け加えているが、ただそれだけではない。これまでにない新しい要素が散りばめられているので、この記事で詳しくご紹介する。 スピード系テンションにもっとスピンが欲しいプレーヤー、今までとは異なった打球感や新しいプレースタイルにチャレンジしたい方はぜひ最後までお読みいただいて、特長を理解してほしい。

V>03の開発経緯

2015年から、国際大会においてボールの材質が変わった。空輸などの輸送の問題もあり、それまで使われていたセルロイドからプラスチックに変わり、プレーにおいても大きな影響を及ぼした。 それまではトップスピンをかけて攻めるドライブ攻撃が全盛期の時代であり、スマッシュや角度打ちなどのフラット打ちと呼ばれる打法でプレーするトップ選手はメジャーではなかった。その流れもあり、実際に現代の裏ソフトラバーを使用しているトッププレーヤーの中でも、多くの選手がスピン系テンションや粘着性ラバーを選んでいる。 しかし、スピン系テンションラバーを使いながらも、近年では世界ランクの上位層にフラット打ちを取り入れて活躍する選手が増えてきている。 使用しているのは表ソフトラバーであったが、2019世界卓球選手権大会ブダペスト大会(個人戦)では、スマッシュや角度打ちなどのフラット打ちを多用する男子選手が準優勝に輝いた。並み居る強者を下し、世界に衝撃を与えた瞬間であり、フラット打ちを多用するプレーヤーが世界選手権の表彰台に立った例は、2000年以降では初めてのことであった。 VICTAS開発チームは、こういった事実からプラスチックボール時代のフラット打ちの可能性に着目。スピン系テンションの中でもフラットに打てるラバーが今後は必要になると考えた。

V>03の特長1:フラット打ちをしやすいスピン系テンション

V>03

V>03はGJテック(ドイツの製造技術と日本のモノ作りのノウハウが合体したラバー開発プロジェクト)によって開発され、フラット打ちをしやすいように設計された、新時代のスタンダードラバーである。 これにより「スピン系テンションラバーでフラット打ちをしやすくした」というイメージではなく、「スピード系テンションラバーに回転要素を付け加えてフラット打ちをしやすくした」というイメージを実現することに成功した。まさにスピード系テンションラバーとスピン系テンションラバーの良い所取りのラバーとなった。 フラット打ちをしやすいスピン系テンションに仕上げているため、ドライブも難しくないことが特長である。そのため、ドライブもフラット打ちも両立したいプレーヤーには特におすすめしたい。
さらにスピン・弧線・ミート・台上などの技術もコントロールできるというバランスの良いラバーだ。

V>03の特長2:コントロールのしやすさ

V>03は、スピン・弧線・ミート・台上、いずれの技術でも自在にコントロールできることも特長である。 一般的にドライブよりも直線的になりやすいフラット打法でも安心してコントロールすることができるのが魅力だ。 試合のどんな場面でも自信を持って勝負できるラバーであるため、大会でひとつ上を目指したい中級者層にもオススメだ。

V>03の特長3:爽快な打球感

V>03は、打球感も今までのスピン系テンションとは一線を画しており、爽快な打球感を実現している。 テンションラバー初期に開発されたスピード系テンションの技術をもとに開発されていることが理由だ。スピード系テンションラバーは心地よい金属音がなりやすく、それが爽快な打球感につながっている。

V>03の特長4:コストパフォーマンスの高さ

V>03は税込み価格で¥4,400と、コストパフォーマンスが良いことも特長である。 VICTASが最先端技術を搭載したラバーをこの値段で販売するのは理由がある。V>03のようなフラット打法を得意とするラバーが今後の卓球のスタンダードになっていくと考え、多くの人に新たな卓球を試して欲しいと思うからこそ、この価格で販売することを決めた。 VICTASのコンセプトである「I AM NEXT.」の思考で一歩先に行き、新しく広がっていくラバーのカテゴリーに投資することで、高いコストパフォーマンスを実現している。

07シリーズとの違い

VICTASには様々なシリーズのラバーが販売されているが、同価格帯の07シリーズとの比較をしてみよう。 07は4種類存在している。その内の3種類が「MJ」テックによる日本製であり、微粘着性ラバーのStickyのみ、中国と日本の「CJ」テックによって開発されている。 対してV>03は、「GJテック」という、ドイツと日本の製造技術が融合されている。これにより、ドイツのハイテンション技術と、日本のノウハウの扱いやすさが融合している。 リンバーなどのフラット打ちに向いているラバー系統に近いが、それにスピン系テンションの要素を付け加えたイメージだ。07ではリンバーとスティフに明確な違いがあるところを、V>03は両方の良い面を取り入れたラバーになっている。

V>03をおすすめしたいプレーヤー

V>03のコンセプトは「新時代のスタンダードラバー」である。まだ自分のプレースタイルが固まっておらず、新時代の技術を取り入れていきたい初中級者に特におすすめしたい。 もしくは、スピード性能やフラット打法を重視するカウンタープレーヤーの上級者にも適している。 コントロール性能も高いので、トップ選手が使っているハイエンドラバーは使いこなせないがスピードが欲しい中級者層にも良いだろう。 V>03でフラット打ちの感覚を磨くことで、将来V>15などのハイエンドラバーにステップアップした際に強いインパクトでラバーを使いこなすこともできるため、ステップアップにも最適なラバーである。

まとめ

常に新時代のプレーを見据えて、開発を行っているVICTASの思いを詰め込んだV>03を紹介した。 VICTASのコンセプトである「I AM NEXT.」が詰まったラバーをぜひ一度、手に取ってほしい。