天野優、VOシリーズを徹底比較!
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アドバイザリースタッフである天野優(サンリツ)に表ソフトラバーのVOシリーズを試打してもらい、3枚に対する評価を聞いてみた。
VO>101
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最初にロングボールをバックハンドで打ちましたが、想像以上にナックルになって飛んでいきました。ツッツキでも切れるというよりはナックル気味になったので、『VO>101』は変化で勝負するタイプに向いたラバーだと感じました。
ナックルが出やすい反面、自分から回転をかけることは難しいので、バックの変化でチャンスを作って、フォアで決定打を打つ選手に合うと思います。
VO>102
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『VO>102』はとても回転がかけやすく、一言でいうと『VO>101』と正反対の性能を持ったラバーでした。まず、ツッツキに対してドライブがかけやすく、ミート打ちしても落ちずに入ってくれます。ただし、表ソフトの特徴であるナックルは出にくいので、相手のミスを誘うのは難しいかもしれません。表ソフトであっても強い回転をかけて、自分から攻めていく選手が使うと良いでしょう。バック面だけでなく、フォア面でも使えると思います。
VO>103
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『VO>103』はナックルが出て、それでいて攻撃したときにも十分にスピードと回転が出るので、時代にマッチした表ソフトだと感じました。台上のボールをツッツキ、フリック、チキータをしてみましたが、どれもやりやすいことに驚きました。
これまでの表ソフトは、安定感のあるラバーは得点力が下がり、得点力のあるラバーは安定感がないなど、性能が偏るのもしょうがありませんでしたが、『VO>103』は変化と攻撃のどちらも高い性能を備えています。
ラバー3種の試打を終えて
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変化と回転を併せ持つ『V>103』は、現代卓球で勝てる表ソフトだと思います。
変化は『VO>101』、回転は『VO>102』、両方を併せ持つのが『VO>103』という印象でした。
『VO>103』には最新の技術や、粒形状にもこれまでのVICTASにないものを採用したと聞きましたが、試打をしてみて、これまでの表ソフトにはない高い性能があると感じました。
プラスチックボールになり、表ソフトはよりスピードあるボールが必要になりましたが、スピードの中にナックルが入ると得点が上がります。
『VO>103』はそういうボールが出せるラバーだと感じました。
変化に強い『VO>101』、回転重視の『VO>102』、バランスの良い『VO>103』。
それぞれの良さが光る『VOシリーズ』。
プレースタイルに合わせた選択が可能なこのラバーを、ぜひ一度手にしてみてはどうだろうか。