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INTRODUCTIONーMAEDA,Miyuー【選手紹介・前田美優編】

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試合をしている前田美優選手

プロフィール

試合をしている前田美優選手

前田美優(まえだみゆ)。1996年6月18日生まれ。

香川県出身。5歳の時、父のクラブで卓球を始め、中学では四天王寺羽曳丘中/ミキハウスJSCで全国的に活躍。
名門・希望ヶ丘高校に進学後、現在は日本生命に所属する。

2005年全日本選手権カブの部で全国初タイトルを獲得すると、2006年同大会カブの部、2007年、2008年のホープスの部で優勝を収め、4連覇を達成。

中学に進学後も2009年には全日本選手権カデット13歳以下の部優勝、2010年は同大会14歳以下の部で優勝を収め各階級制覇を成し遂げた。
全国中学校卓球大会では2009年、2010年のシングルス2連覇を達成している。

高校1年生で迎えた2012年インターハイでは、女子シングルス優勝を果たし、その2年後の2014年にも優勝。2度の優勝を成し遂げた。

2013年、2016年、2017年には、希望ヶ丘高校時代の先輩、田添健太と全日本選手権混合ダブルスにて3度の優勝を果たす。
2017年アジア卓球選手権の混合ダブルスにも出場し、銅メダルを獲得、同年の世界選手権ドイツ大会の混合ダブルスではベスト8入りと世界的にも実力を証明した。

前田美優のプレースタイル

試合をしている前田美優選手

左シェークでフォア面に裏ソフト、バック面に表ソフトのラバーを貼る、前陣速攻スタイル。
台に張り付いてピッチ速く返球し、相手に攻めさせる隙を与えない。

表ソフトから繰り出されるバックハンドは、前田の大きな特徴の一つ。サウスポーのバックハンドから放たれる、弾道が低く、鋭い打球は見た目の速度以上に攻撃性が高い。
強烈なスマッシュと組み合わせることで大きな得点源となっている。
バックハンドでチャンスを作った後のフォアハンドにも強さがある。相手の回転を利用し、打球を一切崩さないで打つフォアハンドは相手に攻撃の隙を与えない。
甘いボールが来れば逃さずスマッシュを打ち込むスタイルだ。

動画でプレースタイルを確認

2019年全日本選手権の動画から、プレーの特徴が垣間見えたシーンを2つ紹介。

まずはバックハンドで決め切ったこちらのラリー。

フォア前へのショートサービスをバックハンドでツッツキレシーブをし、4球目をフォアハンドで飛びつきながらカウンター。その後空いたバック側を狙われたが、しっかりとバックハンドでつなぎ、相手が合わせるだけになったボールをバックハンドスマッシュで得点に結びつけた。

次は3球目のバックハンドドライブ。

一般的に回転がかかりにくいといわれる表ソフトであるが、前田の手にかかれば回転量もケタ違い。
下回転サービスを出し、バック側に来たツッツキをバックハンドドライブ。回転量でオーバーミスを誘った。

前田美優の使用用具

試合をしている前田美優選手

ラケットはKOKI NIWA WOOD(丹羽孝希ウッド)、ラバーはフォア面にV>15 Extra(エキストラ)、バック面にVO>102を使用している。

NIWA KOKI WOODはKOKI NIWAシリーズの木材7枚合板ラケットであり、高速プレーや台上プレーにおいて非常に高い性能を発揮する。前田は、「表ソフトと相性が良く、コントロール性能が高いラケット」と評し、「攻撃時には安定感があり、台上技術のコントロールもしやすいです」と語っている。
(2019年4月)前陣での素早いプレーを多用する選手の特徴を最大限に活かす用具選択である。

フォアに使用しているV>15シリーズのV>15 Extraは相手の回転に負けないラバーであり、威力重視のエキストラは前田の武器であるフォアハンドカウンターを支えている。相手の球を強烈な回転とスピードで上書きし、打ち抜くことができる。

バックに使用しているVO>102はVICTASの表ソフトラバー、VOシリーズの中でも攻撃に特化したラバーだ。
ブロックなど守備的技術での変化よりも、球離れの良さやスピードを重視するラバーであるからこそ、攻撃を重視する前田のプレーを支えることができる。

前田はVICTASの用具と共に国内・世界での活躍を目指し今日も練習に励む。