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INTRODUCTION-MATSUDAIRA,Kenji-【選手紹介・松平賢二編】

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試合をしている松平賢二選手

プロフィール

試合をしている松平賢二選手

松平賢二(まつだいらけんじ)。1989年4月6日生まれ。

石川県七尾市出身。青森山田学園青森山田中→高から青森大学へと進み、名門実業団・協和キリンで活躍している。

青森山田高在学時、2006年の全日本選手権でシングルスベスト16、ダブルス3位という好成績を残すと、2007年の全日本選手権ジュニアの部では2位に輝いた。さらにその年のインターハイでもダブルス優勝(ペア:水谷隼)と、同年代の大会で並み居る強豪を破り、上位進出を果たしてきた。

2008年には青森大学へ進学し、1年生ながら全日本学生卓球選手権(全日学)のシングルスで優勝を果たし、学生チャンピオンに。第50回世界卓球選手権・個人戦(横浜大会)への代表権も手にした。

2009年4月の第18回・日本リーグビッグトーナメントでは、青森山田時代の同期である水谷隼を決勝で破り、優勝。2010年の全日本選手権ではシングルスベスト4入りを果たした。

2012年の世界選手権・団体戦(ドルトムント大会)のメンバーに選出されると、銅メダル獲得に貢献した。

その後、2013年の世界選手権・個人戦(パリ大会)には、弟・健太、妹・志穂と代表入り。2014年の全日本社会人卓球選手権でも優勝を果たし、学生タイトルに続き、社会人のタイトルも手にした。

2019年の4月からは、日本卓球リーグ選手会の会長として、日本リーグのさらなる盛り上げに貢献している。

松平賢二のプレースタイル

試合をしている松平賢二選手

右シェーク・裏裏(両面V>15 Extra)の攻撃型で、日本卓球界随一の筋肉の持ち主。筋肉量を活かした、見ごたえのあるパワードライブが武器である。

相手の甘いレシーブを見逃さない、威力のある3球目攻撃は圧巻。国内外問わず、多くの選手を打ち抜いてきた。

さらに、守りの面での粘り強さも持ち合わせており、ロビングで時間を作り、チャンスが来れば引き返す。パワーと瞬発力を兼ね備えた松平賢二だからこそできるダイナミックなプレーも見どころ満載だ。

持ち前のガッツあふれるキャラクターもファンを引きつける魅力のひとつ。このようなプレースタイルが、日本卓球リーグの選手会会長に選ばれた理由でもあるだろう。

動画でプレースタイルを確認

2019年の全日本選手権でも5回戦で敗れはしたものの、持ち味のパワードライブと粘り強さ、そしてガッツで、ベスト4の木造をフルゲームのデュースまで追い詰め、存在感を示した。その中でのベストプレーを2つ紹介する。

1つは、こちらの体制を崩しながらも相手を抜き去った、ストレートへのフォアハンドドライブ。

ミドルに放たれたドライブを回り込みながらカウンター。厳しいコースに返球を受けるも、持ち前のフィジカルを活かし、体制を崩しながらも見事にストレートのコースをついた。

もう1つはこちらの華麗なるシュートドライブ。

フォア側からバックサーブを出すという奇襲をしかけた松平は、3球目をバックハンド、5球目を回り込みながらシュートドライブで5球目攻撃に成功。引き合いの展開になり、両ハンドでのドライブを披露し、再度シュートドライブで大きなラリーを制した。非常に鋭く曲がるシュートドライブは、松平の持ち味のひとつだ。

松平賢二の使用用具

試合をしている松平賢二選手

ラケットはQUARTET VFC(カルテット)を、ラバーは両面にV>15 Extra(エキストラ)を使用している。

使用ラケットのQUARTET VFCには「木材に近い感覚でありながら、反発もほどよく自分が求めていた感覚のラケット」と絶大の信頼を寄せる。「以前は木材を使用しており、木材に近い打球感でより反発の良いものを求めていた時に打球感が良く、手に響き、しっかりと自分の力でボールを飛ばすことができる『QUARTET VFC』に出会いました。このラケットは威力があるので金属音がするようなイメージでしたが、実際につかってみると木材に近い感覚で打球感も非常に良いです」と語り、元来木材派の松平もQUARTET VFCのカーボンには好感触をもっている。

両面に使用するV>15Extraについても「後陣からの強打が失速せずに質が落ちない」と太鼓判。特にその威力には高い評価を下す。「『V>15』は弾みとスピードは申し分ない。以前使っていたラバーに比べても弾みが向上し、球質が変わったので、そこで勝負ができるようになりました。特に後ろから下がって強打をした時に失速せず、ドライブの質が落ちずに入ってくれます。ぼくはラリー戦になって、後陣から盛り返すことも多いので、その1本は非常に大きいポイントです」。『V>15』を武器に、30歳を迎えた日本卓球リーグ選手会・会長は挑戦し続ける。