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【2023年全日本卓球選手権】壮絶なる姉妹対決。逆転勝利の小塩悠菜が決勝進出!

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ジュニア女子準決勝

  1. 小塩悠菜(星槎中) ー8、8、ー5、10、8 小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)
  2. 張本美和(木下アカデミー) キケン 篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)

あまりに壮絶な姉妹対決、ジュニア女子準決勝の小塩遥菜と小塩悠菜の一戦は、妹・悠菜が逆転勝利!

ともに球質は知り尽くしているふたり。遥菜の変化の激しい横回転カットを、何本でもフォアの軽打でつなぎ、強打を狙う悠菜。一方、遥菜は高く弧を描くロビングを交えながら、時に回り込みのスマッシュで悠菜の軽打を狙い打つ。10本、20本を超えるラリーが続出した。

ゲームカウント2ー1とリードした遥菜が4ゲーム目も中盤でリードを保ってマッチポイントを握り、このまま勝利を決めるかと思われたが、ミスの出ない悠菜が驚異の逆転。最終ゲームも3ー0のリードから突き放そうとする遥菜に悠菜が食らいつき、7ー7。息を呑む攻防の中で、ここで悠菜の後陣からの反撃がエッジで入り、落胆を隠せない遥菜。悠菜がフォアサイドを切るスマッシュで10ー7とマッチポイントを取り、11ー8で決着をつけた。

決勝のもうひと試合は、対戦相手の篠原の棄権によって張本が不戦勝。ジュニア女子決勝は張本美和と小塩悠菜の対戦となった。

相手のボールを打ち返す小塩悠菜
時にシェークに持ち替える場面もあった小塩悠菜。ありとあらゆる技術を駆使して姉妹対決を制す
試合中の小塩遥菜選手の様子
決勝進出を目前にしていた小塩遥菜だが、あと一歩及ばず
ラリーの様子
長いラリーが続く姉妹対決に、会場の観客も息を呑んだ

ジュニア男子準決勝

  1. 松島輝空(木下アカデミー) 6、ー8、5、8 吉山和希(愛工大名電中)
  2. 萩原啓至(愛工大名電高) ー8、5、ー9、7、8 坂井雄飛(愛工大名電高)

ともに左腕対決となったジュニア男子準決勝は、松島と萩原が決勝に勝ち上がった。

松島は同い年で、これまで全国大会の準決勝や決勝で何度も対戦し、勝利してきた吉山に今回も3ー1で勝利。吉山のプレーにも「今度こそ」という意気込みが感じられたが、またも松島の前に涙をのんだ。
愛工大名電2年の萩原と1年の坂井の対戦は、高い守備力とコースの厳しいカウンターで坂井が優位に試合を進めたが、最終ゲームは中盤から萩原の積極性がまさり、逆転勝利を収めた。

試合中の萩原啓至選手
初の決勝進出を果たした萩原啓至。名電の後輩・坂井をゲームオールで破る