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【2023年全日本卓球選手権】曽根翔、宇田幸矢をノックアウトして初の4強も「ここで喜んでいる場合じゃない」

更新日

男子シングルス準々決勝

  1. 戸上隼輔(明治大) 2、−9、10、5、8 田中佑汰(愛知工業大)
  2. 篠塚大登(愛知工業大) -8、-11、9、10、-10、4、2 及川瑞基(木下グループ)
  3. 張本智和(IMG) 6、8、6、-9、6 吉山僚一(愛工大名電高)
  4. 曽根翔(T.T彩たま) 7、4、7、8 宇田幸矢(明治大)

男子シングルス準々決勝、初のベスト8進出を果たした曽根翔が2020年大会の王者・宇田幸矢に圧巻のストレート勝ち。初の準決勝進出を決めた!

1ゲーム目からバックストレートへの強烈なバックドライブを連発し、試合の主導権を握った曽根。互いに両ハンドでストレートを突く展開の中で、曽根の一撃の威力が宇田を上回った。「宇田選手とは相性が良く、対策練習もやってきた」という曽根。「対策してきた成果を出足から出せて、相手に何もさせずに勝てたのは良かった」と充実感をにじませた。

バックドライブをする曽根選手
バックストレートへ放つバックドライブが、左腕の宇田に対して有効だった曽根

一方で、リモート会見の冒頭では「あまりうれしいという思いはない」と語った曽根。その真意を尋ねられ、「まだ優勝はしていない。ここで喜んでいる場合じゃないっていう感じです。あまり先を見ず、目の前の相手と一戦一戦戦いながら、目指しているところは優勝です」(曽根)

ゲームカウント3−0の4ゲーム目、10−4のマッチポイントから10ー7まで挽回されたが、ベンチに入ったT.T彩たまの岸川聖也監督がすかさずタイムアウト。「ベンチで岸川さんがまだまだだぞと声を懸けてくれて、気を引き締めていける。本当に頼もしい存在です」(曽根)。最後は宇田のフォアサイドにフォアドライブで決めた曽根、ベンチの岸川監督を振り返り、ベスト4の味を噛みしめるようにガッツポーズ!

選手にアドバイスをする岸川聖也監督
曽根のベンチに入ったT.T彩たまの岸川聖也監督。曽根も全幅の信頼を寄せる
試合でプレイする宇田選手
曽根にストレートで敗れた宇田は、ベスト8で大会を終えた

明日の準決勝で曽根と対戦するのは、高校3年生の吉山に経験の差を見せ、4ー1で勝利した張本智和。曽根は「何連敗もしている相手なので、ここで勝って優勝できるよう頑張りたい」と語った。準決勝のもうひと試合は、全日本学生王者の田中を破った前回王者・戸上隼輔と、及川瑞基を逆転で破った篠塚大登。セミファイナリスト4人の平均年齢は19.75歳、なんと21歳の戸上隼輔が最年長だ。

試合をする張本智和選手
明日の準決勝で曽根と対戦する張本智和