【2023年全日本卓球選手権】女子ダブルスで伊藤美誠/早田ひなが5連覇、男子ダブルスは張本智和/森薗政崇ペアが初V
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女子ダブルス決勝
伊藤美誠/早田ひな(スターツ/日本生命) 7、7、8 成本綾海/井絢乃(中国電力)
男子ダブルス決勝
張本智和/森薗政崇(IMG/BOBSON) 10、ー11、12、7 及川瑞基/松島輝空
女子ダブルスで大記録が誕生した。伊藤美誠/早田ひなが男女ダブルスを通じて新記録となる、5連覇の偉業を達成!
6試合で落としたゲームはわずかに2ゲーム。世界選手権2大会連続準優勝の伊藤/早田の強さは、やはり際立っていた。この決勝でも、サービス・レシーブの優位性を生かして1ゲーム目に6ー2、9ー6とすかさずスタートダッシュを決め、11ー7で奪取。成本/井も成本の思い切りの良いカウンター、井の伸びのある両ハンドドライブで対抗したが、2ゲーム目も1ー3から4ー3と逆転した伊藤/早田が6ー4、8ー5、10ー7とリードを保ち、11ー7で5連覇に王手をかける。
3ゲーム目は成本/井が7ー4とリードしたが、伊藤/早田は動じず。「ダブルスは5ゲームズマッチなので、2ー0になってもまだまだわからない。3ゲーム目で締める気持ちでやっていた」と優勝後に語った伊藤。逆転して10ー8でチャンピオンシップを握り、伊藤の圧巻のカウンタースマッシュが決まって11ー8で勝利。
優勝後のインタビューで「常に美誠が隣にいてくれて、どんな時も一緒に戦ってくれた。長いようであっという間の5年間。こういう形で優勝できて良かったです」と語った早田。伊藤は「これからも個人でしっかり成長しながら、『やっぱりすごいね』と自分たちでも言い合えるような実力をつけていけたらと思います」と語った。果たして連覇の記録をどこまで伸ばすのか。
一方、男子ダブルス決勝は激戦だった。1ゲーム目、6ー10とゲームポイントを握られてから6点連取で逆転した張本/森薗。しかし、2ゲーム目は張本/森薗の6ー2、8ー6のリードから逆転を許し、13ー11で落とす。
3ゲーム目も10ー8から4回のゲームポイントを握りながら、決め切れなかった張本/森薗だが、5回目のゲームポイントで張本がフォアドライブを決め、大きく咆哮(ほうこう)。4ゲーム目は3ー1から7ー3、8ー6とリードして10ー7でチャンピオンシップポイント。最後は張本のバックドライブを及川が返球できず、決着。張本と森薗は感極まってその場で抱き合った。
「2ゲーム目の大量リードから逆転されて少し危なかったけど、そこから気を引き締めてふたりで勝つことができた。最高です。ぼくたちが日本一のペアだと思うし、自信を持って頑張っていきたい」と優勝インタビューで語った張本。一方の森薗は、「去年の決勝で2ー0のリードから負けて、世界ランキングが日本男子でトップの選手と組んで優勝できなかったのが悔しかった。ダブルスは勝っても負けてもひとりのせいじゃないと智和に言ってもらえてすごく救われた。感謝しています」とコメント。パートナーへの感謝の想いを述べた。