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【2023全日本卓球選手権】国内最高峰の大舞台、全日本選手権の開幕迫る。男子シングルスの注目選手をチェック

更新日
丹羽選手

1月23日、東京・千駄ヶ谷の東京体育館で2023年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)が開幕する。前々回大会・前回大会に続き、コロナ禍での開催となる国内最高峰の卓球大会。今年も様々な新型コロナウイルス対策を講じながら、7日間に及ぶ熱戦が展開される。大会スケジュールは下記のとおり。

[大会スケジュール]

1月23日(月) 混合ダブルス1回戦/ジュニア男女1回戦
1月24日(火) 男女ダブルス1〜3回戦/混合ダブルス2〜4回戦/ジュニア男女2〜3回戦
1月25日(水) 男女シングルス1〜3回戦/混合ダブルス準々決勝/ジュニア男女4〜5回戦・準々決勝
1月26日(木) 男女シングルス4回戦/男女ダブルス4回戦/混合ダブルス準決勝・決勝/ジュニア男女準決勝・決勝
1月27日(金) 男女シングルス5・6回戦/男女ダブルス5回戦・準々決勝
1月28日(土) 男女シングルス準々決勝/男女ダブルス準決勝・決勝
1月29日(日) 男女シングルス準決勝・決勝

大会4日目の1月26日に男女シングルスのスーパーシードが登場する4回戦が行われ、同日に混合ダブルスとジュニア男女ではチャンピオンが決定。男女シングルスのランク(ベスト16)決定戦と6回戦が進行する5日目から大会は終盤戦に入り、6日目には男女ダブルスの優勝ペアが決まり、29日の大会最終日に天皇杯・皇后杯を手にする今年の男女チャンピオンが決定する。

戸上選手
前回大会の男子シングルスで初優勝を飾った戸上隼輔(明治大)ほか、スーパーシード勢は大会4日目に登場

それでは、まず男子シングルスの見どころからチェックしていこう。大会の第1シードは前回優勝の戸上隼輔(明治大)だが、卓球ファンの注目を集めるのは、昨年10月の世界選手権(団体戦)成都大会で中国の王楚欽・樊振東を連破した張本智和(IMG)だろう。
 前回ベスト16だった張本は、前回3位の丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)のブロックに入った。昨年、国際大会からの引退を発表した丹羽。今大会の男女シングルスの上位進出者には、2024年パリ五輪の選考ポイントが与えられるが、選考レースに加わらない丹羽にはノープレッシャーで戦える強みもある。張本との対戦が実現すれば興味深い。

張本選手
課題だったフォアハンドを強化し、世界ランキング4位で大会を迎える張本智和
丹羽選手
独創的なサウスポーからの速攻スタイルは健在。丹羽孝希の活躍を楽しみにしているファンは多いはずだ

また、順当に勝ち上がると張本とランク決定戦(5回戦)で対戦するのが村松雄斗(La.VIES)。今季はドイツ・ブンデスリーガ男子1部のマインツ05に所属し、前半戦だけでシングルス14勝を叩き出す圧巻の活躍を見せている。まだ全日本のシングルスではベスト8以上に入っていない村松だが、故障を抱えるひざの状態が万全なら、張本とも互角以上に勝負できるだろう。張本のシード下には、ベテランながらパワー健在の松平賢二(協和キリン)がおり、4回戦も要注目だ。

村松選手
ドイツ・ブンデスリーガで大活躍の村松雄斗、その勢いを全日本選手権でも見せられるか

その他には1月7〜13日の世界選手権(個人戦)アジア大陸予選で、戸上・張本とともに世界選手権のシングルス出場枠を獲得した篠塚大登(愛知工業大)、吉村真晴(TEAM MAHARU)、及川瑞基(木下グループ)も有力な優勝候補。篠塚は昨年11月の全農カップトップ32・船橋大会で張本をあと一歩まで追い詰め、吉村はアジア大陸予選で世界ランキング2位の馬龍(中国)を破る金星を挙げた。

 スーパーシードの32名の他にも、数多くの有力選手が出場する男子シングルス。第2シードの松平健太(ファースト)のブロックに入った吉村和弘(個人)、曽根翔(T.T彩たま)も虎視眈々と上位を狙う。ともに強力なフォアドライブのみならず、一撃必殺のチキータとバックドライブで、バックハンドからも決定打が打てるのが特徴だ。

吉村選手
2017年1月の全日本選手権では決勝に進出した吉村和弘。久々に決勝の舞台に立てるか?

ちなみに男子シングルスの最年少プレーヤーは小学5年生で11歳の柴田洸(富山・STライトニング)。ジュニアを通じた男子の大会最年少プレーヤーは、開幕時に10歳で大会を迎える小学5年生の小林右京(ピンテック)。大人顔負けのプレーを見せるスーパー小学生たちのプレーも見逃せない。

大会最年少の小林選手
男子の大会最年少プレーヤーとなる小学5年生の小林右京(ピンテック)。ジュニア男子に出場する