【2023年全日本卓球選手権】ノーシードから虎視眈々。頂点を目指す実力者たち
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男子シングルス3回戦
吉村和弘(個人) 10、5、6 徳田幹太(野田学園高)
曽根翔(T.T彩たま) 4、11、10 内村秀平(都城市社協)
4回戦から登場する男子シングルスのスーパーシードは32名。年々レベルが向上する日本男子の実力者たちは、とてもその「32」の枠には収まり切らない。フロアで「これほどの実力者が1回戦から?」と驚かされることもたびたびだ。
男子シングルス1回戦から登場した吉村和弘は、2016年度全日本選手権で男子シングルス準優勝。その後も強化本部推薦で2019年世界選手権個人戦にシングルス代表で出場するなど、日本男子のトップで活躍している。スーパーシードではないのは意外と言う他ない。2回戦で遠藤(日野キングフィッシャーズ)を3ー1、3回戦で徳田(野田学園高)を3ー0と、野田学園高卒の同門対決を制して勝ち上がった。明日の4回戦では昨年準優勝の松平健太(ファースト)と対戦。4回戦でも指折りの好カードだ。
愛工大名電高2・3年時に全日本選手権で2年連続のランク入りを果たし、「全日本男」と言いたくなる勝負強さを見せた曽根翔も、今大会は2回戦からの登場。両ハンドのパワフルなドライブを武器に2戦連続のストレート勝ちを収め、明日の4回戦では高校の後輩・谷垣佑真(愛知工業大)と相まみえる。
そして下写真は40歳で男子シングルスに出場し、2回戦で中央大の主力選手である浅津碧利をストレートで下す奮闘を見せた荻原典和(北海道アスティーダ)。若者と打ち合って負けないどさん子のパワーには恐れ入った。3回戦で中村廉(瀬戸内スチール)に1ー3で競り負けたものの、全日本マスターズとの「二刀流」で鮮烈な印象を残した。