岸川聖也(ファースト)が最後の全日本を終える
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大会3日目の男子シングルは1,2,3回戦が行われた。
今大会で最後の全日本選手権と発表していた岸川聖也(ファースト)、世界卓球や五輪など日本代表として活躍し続けてきただけに目の離せない1戦1戦となった。
1回戦 3-2 千葉悠平(協和発酵バイオ)
2回戦 2-3 西康洋(明治大)
試合後、記者に対しこう語った。
「明治大のレギュラーの選手ということは試合前に聞いていました。内容的には1ゲーム目取られて2,3ゲーム目を取って、3-1で勝たなきゃいけなかったですね。最後っていうのは全然意識していなくて、1回戦の相手も強かったし、なんとかギリギリ勝てた試合で、あまり休む間もなく2回戦だったので、いろいろ考える時間はなくて、勝てる(内容)の試合だったので負けたのは痛いですね。
(試合を終えて振返って)本当にすっきりしています、嬉しいです。悔いもないし、世界代表を引退するとき、オリンピック2回出で3回でれないとか、そういう色んな経験してきているので、“全日本最後”っていうのはそこまで僕にとって大きいことではなかったです。
(改めて全日本とは)緊張感のあるすごくいい大会だと思います。でもやっぱり、僕は小学校6年生で初めてヨーロッパ遠征にいって世界の選手を相手に戦ってきたという経験というか自信があるので、あんまり日本人同士で戦うのが好きじゃなかったので、すっきりしています。
(今後やってみたいことは)コーチになることは決まっているので、頑張ります。自分がコーチになったことによって選手がいいパフォーマンスができるようにこれからやっていくことと、T.T彩たまのコーチもやっているので優勝目指して頑張りたいです。細かい技術だったり、点の取り方や戦術だったり、そういう部分を選手に伝えていければと思っています。」
長年、日本を牽引してきた選手がこの全日本という場所から離れる。そうやって全日本という舞台の歴史が刻まれていくのだろう。