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全日学、戸上隼輔と黒野葵衣がシングルス王者に

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第87回全日本大学卓球総合選手権・個人の部(全日学)が埼玉・所沢市民体育館で開催され、最終日(10月31日)には男女シングルス準決勝・決勝が行われた。男子は戸上隼輔(明治大)が、女子は黒野葵衣(早稲田大)が初優勝となった。

男子準決勝では、戸上が田原を寄せ付けず。今大会好調の田原だったが、ラリーでは戸上の球威に押されて、勝機を見いだせなかった。もう一方の準決勝は愛知工業大対決となり、安定感に勝る高見が横谷を圧倒した。

決勝は戸上が高見に対して3-1とリードしたものの、高見が戸上のコース取りに対応してカウンターし、最終ゲームへ突入。6-6、7-7ともつれたが、戸上が動いて打ち切って4本連取し、来月の世界選手権出場を前に、学生王者の称号を手に入れた。

男子シングルス準決勝

戸上隼輔(明治大) 6、7、4、5 田原彰悟(愛知工業大)
高見真己(愛知工業大) 9、4、8、3 横谷晟(愛知工業大)

男子シングルス決勝

戸上隼輔(明治大) -6、9、8、6、-9、-9、7 高見真己(愛知工業大)

相手のボールを打ち返す男性選手
試合の様子

女子準決勝は、木村と岡田が激しい打ち合いを展開。岡田が強いミートの両ハンド攻撃で押してゲームを2-1とリードしたが、木村も負けじと攻撃的にプレーして3ゲーム連取で決勝進出。もう一方の準決勝は、接戦を乗り切ってきたカットマン同士の対戦。1ゲーム目から促進ルールに入る中、一進一退の攻防が最終ゲームジュースまでもつれ、最後は中田のサービスミスで黒野が辛勝。

決勝は、木村の攻撃力と黒野のカットの安定性で2ゲームずつを奪う展開となったが、第4・第Ⅴゲームは黒野が鉄壁の守備と効果的な攻撃で主導権を握り、一気に優勝を決めた。ダブルスで3位に入った黒野は、良い流れを維持し、試合を追うごとに動きの切れや安定感が増していくような素晴らしいパフォーマンスを見せた。

女子シングルス準決勝

木村香純(専修大) 6、-9、-10、9、8、5 岡田琴菜(愛知工業大)
黒野葵衣(早稲田大) -8、7、6、-8、9、-10、10 中田玲奈(筑波大)

女子シングルス決勝

黒野葵衣(早稲田大) 8、1、-9、-7、3、7 木村香純(専修大)

相手のボールを打ち返す女性選手
相手のボールを打ち返す女性選手02