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伝統の大会に新風を吹き込んだ「カラーラバー」

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カラーラバーで試合をする様子

10月31日に閉幕した全日本社会人選手権。今年で55回目を迎えた伝統の大会に、今年は新たな風が吹いた。10月1日から使用が解禁されたカラーラバーだ。

長く赤・黒の2色だった卓球のラバーに、ブルー・ピンク・ヴァイオレット(紫)・グリーンの4色が新たに追加。まだ解禁から1カ月ほどだが、上級者クラスの選手が出場する全日本社会人でも、使用者は予想以上に増えている。ウェアを除けば「モノクロ」に近い色彩の卓球の大会で、ラバーの色が変わっただけでもコートの雰囲気はずいぶん変わる。

バック面に使用する選手が多い中、フォア面に鮮やかなブルーの『V>15 Extra』を使用していたのは、今年からJR北海道に入社したフレッシュな新人、中野優選手(法政大卒/上写真)。カラーラバーを使用する場合、もう片方の面は黒のラバーを使う必要があるが、中野選手の場合は「バック面は黒のラバーを使いたいので、フォア面にカラーラバーを貼っています」とのこと。グリップとラバーのブルーがマッチして、赤のラバーよりもしっくりくる。

会場にはピンクのウェアにピンクのラバーを合わせる、オシャレな女子選手の姿も。カラーラバーの登場は、コロナ禍の重苦しいムードに一条の光が差し込むような明るいニュースだ。

田巻隼一選手
ブルーが基調のウェアに、ブルーのラバーが映えていた田巻隼一選手(帝京安積高)
宝利貴也選手
こちらはJR北海道の宝利貴也選手。ピンクは男子選手にも人気あり