【世界卓球(卓球世界選手権)2019】男子シングルス準々決勝、ファルクと安宰賢が勝ち上がる
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男子シングルス準々決勝
- M.ファルク(スウェーデン) 8、−11、6、3、7 Si.ゴーズィ(フランス)
- 安宰賢(韓国) 10、−10、−7、3、5、−8、10 張禹珍(韓国)
男子シングルス準々決勝の残り2試合は、ファルクと安宰賢が勝利。ともに初のベスト4で、明日の準決勝で決勝進出を懸けて対戦する。
ゴーズィに完勝したファルクのプレーは「ファルク・システム」とでも呼ぶべきものだった。以前はフォアで動いて連打していくタイプだったが、バックハンドの攻撃力が向上し、バックストレートへのバックドライブでチャンスを作って、フォアの連続スマッシュに結びつけた。ゴーズィにフォアドライブで攻められても、表ソフトで球威をうまく殺して連続攻撃を許さず、逆にフォアで反撃。回転量とスピードが落ちたプラボール時代ならではの戦術とも言えるだろう。
安宰賢と張禹珍の韓国勢対決は、ゲームオールジュースの大接戦の末に安宰賢に軍配。張本を破った安宰賢は、前陣でバックハンドを連発し、フォアの鋭いカウンタードライブに結びつける。一方、張禹珍は積極的に回り込み、体にラケットを巻き付けるようなスイングからパワードライブを連発する。
勝負の行方は最後までわからなかった。最終ゲーム9−10で、先に張禹珍がマッチポイントを握ったが、ここでフォア前へのサービスを安宰賢が強気のフォアフリックレシーブ。ここから11−10と逆転し、最後はフォアクロスのドライブを決めて熱戦に決着をつけた。
張禹珍はトレードマークのロングサービスをほとんど出さなかった。対戦相手が後輩であるため、やはり戦いにくい部分があったのか。初の表彰台はならなかったが、李尚洙や鄭栄植という韓国代表の選手たちが早いラウンドで敗れる中、その実力をアピールした。上写真は試合後の安宰賢(右)と張禹珍、下写真はファルク。