【世界卓球(卓球世界選手権)2019】男子決勝の対戦カードは馬龍vs.ファルク!
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男子シングルス準決勝
- 馬龍(中国) 8、−6、9、9、12 梁靖崑(中国)
- ファルク(スウェーデン) −8、7、−3、4、9、−2、5 安宰賢(韓国)
男子シングルス準決勝が終了。明日の決勝へ駒を進めたのは、馬龍とファルク!
馬龍対梁靖崑は、4−1で馬龍が勝利。互いにバッククロスでバックハンドを打ち合いながら、チャンスボールは回り込んで強打。その強打があまければクロスにカウンターを浴びるという展開。3ゲーム目以降はスコアの離れない接戦だったが、台上での駆け引きでは馬龍が一枚上手。5ゲーム目13−12の2回目のマッチポイントでも、3球目ストップで梁靖崑のバックハンドのミスを誘うという、実に渋い締めくくりだった。
一方、ファルクの決勝進出は、大会前は誰ひとり予想できなかっただろう。3月のカタールオープンで張本智和を下して準決勝に進出し、林高遠(中国)ともゲームオールジュースの大激戦。充実のプレーを見せていたとはいえ、長くヨーロッパの中堅という評価だった。しかし、今大会はバックハンドの技術が大幅に向上。強引に回り込まずとも、コースの厳しいバックドライブで先手を取り、フォアスマッシュに結びつけられるようになった。バックドライブの球質や飛び方も、他のシェーク裏ソフトとは違うため、相手がミスをしやすい。
対戦した19歳の安宰賢は、威力あるフォアのパワードライブを連発しながら、相手のタイミングを外す前に落とすループドライブでも得点。パワーとテクニックを合わせ持つプレーで、最終ゲームも4−2でリードしたが、ここからファルクが8点連取で一気に突き放した。ファルクは03年パリ大会で優勝したシュラガー(オーストリア)以来となる、ヨーロッパ勢のファイナリストとなった。明日は馬龍との大一番、多彩なテクニックに対抗できるか。上写真は馬龍、下写真は安宰賢(上)とファルク(下)。