【世界卓球(卓球世界選手権)2019】早田ひな/伊藤美誠、中国ペアを追いつめるも銀メダル
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女子ダブルス決勝
孫穎莎/王曼昱(中国) ー8、ー3、8、3、10、8 早田ひな/伊藤美誠
大会のフィナーレを飾る女子ダブルス決勝。早田/伊藤は孫穎莎/王曼昱から2ゲームを先取するも、逆転で敗れて銀メダル。
日本チームは銀メダル2枚、銅メダル1枚を獲得して今大会の戦いを終えた。
中国の若手ペアは、ベテランペアに比べると攻撃に意識が偏り、強打のミスも多かった。早田/伊藤は伊藤が前陣でのカウンターとミート打ち、早田は中・後陣からのパワードライブと相変わらず役割分担も明確。2ゲーム目を大きくリードして奪った時点で、中国の大応援団も意気消沈していた。
しかし、中国ペアもここからシングルスでメダルを逃した孫穎莎が踏ん張り、レシーブからパワフルな両ハンドドライブを連発。2ゲームを返す。
5ゲーム目は終盤まで競り合う中で、9ー9の場面で、早田のネット上部スレスレを通過するナックルサービスがレットの判定。孫穎莎のチキータでのレシーブはミスとなっており、日本ペアは「レットではない」と抗議したが、覆らず。ゲームポイントを握るはずだった1点を逃し、中国ペアに11ー9で5ゲーム目を奪われた。あまりに大きな一本だった。6ゲーム目は2ー4、4ー7、6ー10とリードを広げられ、勝負あり。
表彰台でも笑顔がなかった早田/伊藤。それだけ本気で狙っていたタイトルだった。「中国越え」での金メダル獲得は次の機会に持ち越されたが、見応え十分の熱戦で、最後まで会場を盛り上げた。上写真は女子ダブルス表彰、下写真は早田/伊藤。
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