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中国強し。ドイツを3−0で下して9大会連続の男子団体V

更新日
勝利した中国の男子チーム

男子団体決勝

中国 3−0 ドイツ

○馬龍 4、8、3 ボル
○樊振東 4、5、4 フィルス
○許シン −9、10、7、5 フランチスカ

現地時間14時30分(日本時間21時30分)から行われた男子団体決勝は、中国がドイツに3−0で勝利。2001年大阪大会から続く連続優勝記録を更新する、9大会目の優勝を飾った。

右足を傷めているオフチャロフをついにオーダーから外し、エースのボルとカットのフィルスを2点起用、3番に準決勝・韓国戦でラストを締めたフランチスカを起用したドイツ。ボルをトップに出し、優勝に一縷(いちる)の望みをつなぎたかったが、中国は1番馬龍、2番樊振東、3番許シンというベストオーダーを組み、まさに横綱相撲でドイツを寄り切った。

勝負の行方を決定づけたのはトップの馬龍対ボル。ボルのミドルからフォア前に右横回転系のサービスを集め、時折強い下回転を入れてレシーブミスを誘う。ボルはこのサービスに対して攻撃的なレシーブができず、逆にレシーブを何度もネットにかけた。カウンターのバックドライブで馬龍のフォアサイドを抜く好プレーも見せたが、台上の攻防で得点を奪われ、要所では馬龍の強烈なカウンタードライブを浴びた。

2番樊振東対フィルスも一方的な展開。樊振東はフィルスのバックカットに対してもドライブのミスが出ず、相当なカット対策を積んできたことをうかがわせた。さらにフォアはカットではなく、ドライブとカーブロングを使うフィルスにフォアで打たせ、変化の少ないそのボールを狙い打つ。フィルスに取っては勝機の薄い戦いだった。

3番許シンはフランチスカの威力あるバックドライブでフォアサイドを攻められ、ミドルを突かれたボールをつないだところをパワードライブで狙われた。1ゲーム目を落とし、2ゲーム目も9−10で先にゲームポイントを握られたが、フランチスカのフォア前へのサービスとストップで3点連取して12−10と逆転。3ゲーム目以降は持ち味であるフォアのカウンター、中陣から這い上がるようなフォアドライブが復活し、ラリー戦を次々に制した。4ゲーム目、11−5で優勝を決め、自らの左手にキスをした許シン。憎らしいパフォーマンスだった。

試合をしているボル選手
ボル
試合をしている許シン選手
許シン