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3時間50分の大熱戦、ドイツ男子が韓国を破り決勝へ

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ラストで勝利したドイツのフランチスカに駆け寄るチームメイト
ラストで勝利したフランチスカに駆け寄るチームメイト

男子団体準決勝

ドイツ 3−2 韓国

 フランチスカ 5、−5、−8、−5 李尚洙○
○ボル 10、−10、4、5 鄭栄植
 オフチャロフ −6、−5、−6 張禹珍○
○ボル −9、8、−3、11、10 李尚洙
○フランチスカ 6、8、−4、9 鄭栄植

女子団体決勝の後に行われた、男子団体準決勝のもうひと試合。中国が待つ決勝の舞台へと勝ち上がったのはドイツだった。
戦前の予想では韓国有利。李尚洙・鄭栄植というツインエースが好調で、3番張禹珍も確実に勝ち星を重ねていた。一方のドイツはオフチャロフが右足の故障で、3番限定での起用。ボルは腰を傷めており、昨日の準々決勝のブラジル戦を欠場して準決勝に備えていた。

そして、結果的にブラジル戦でのドイツチームの判断は吉と出た。ボルが2番で鄭栄植を破り、4番では李尚洙とのゲームオールジュースの大激戦に勝利。37歳になったボルだが、「またピークが来たのか?」と思わせるほど強い。相手の強打に対するバックブロックの抜群の読み、緩急をつけて崩してからフォアのカウンターに転じる抜群のタイミング、そして威力あるバックドライブ。李尚洙戦で見せた両ハンドのラリー戦は、間違いなく世界の最高峰だった。

そしてラストを締めたのはフランチスカ。15年世界選手権ベスト8の実績がありながら、ボルとオフチャロフの影に隠れて目立たない存在だが、ラストでは鄭栄植を強烈な両ハンドドライブで撃破した。4ゲーム目10−9のマッチポイントで、鄭栄植のミドルに突き刺したバックドライブはまるで「爆発」。金属音のこだまが残るコートに、ゆっくりとフランチスカの巨体が崩れ落ち、チームメイトが駆け寄った。

韓国男子は敗れて3位となったが、鄭栄植・李尚洙・張禹珍のトリオは2020年東京五輪の団体戦でもメダル候補。国内選考会で敗れて今大会には出場できなかった丁祥恩もおり、日本にとっても要注意の相手だ。3番でオフチャロフをノックアウトした張禹珍の台上パワードライブは素晴らしいスピードで、さすがのオフチャロフも反応できなかった。

試合をしているフランチスカ選手
フランチスカ
試合をしている張禹珍選手
張禹珍