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表彰式での日本女子。「さらに強いチームにならないといけない」(石川)

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表彰式での日本女子チーム
女子団体決勝後に行われた、表彰式での日本女子チーム

上写真は女子団体決勝後に行われた、表彰式での日本女子チーム。3大会連続の決勝進出で、ついに中国から1点を挙げた。トップ伊藤が勝利した後、会場は「歴史が変わるのか?」という高揚感に包まれたが、1ゲーム目から気迫あふれるプレーでその雰囲気を断ち切ったのは丁寧。左足の故障もあり、決勝への出場も危ぶまれたが、五輪女王にして世界女王の貫禄をまざまざと見せ付けた。

トップで勝利した伊藤美誠は、試合後の会見で「劉詩ウェン選手とは2回目の対戦になったんですけど、ものすごく自分から攻めていくことを意識してやっていましたし、8ー10になってからも攻めることを忘れず、思い切って自分のプレーをしていったことが勝ちにつながったと思います」とコメント。平野美宇は「私は2番と4番に出場させてもらいましたが、1番ですごく良い流れを作ってくれたのに2番で負けてしまったのはすごく悔しいし、申し訳ないと思いました。自分のプレーはそこまで悪くなかったけど、相手のほうが一段上で、それを崩せなかったのは自分の実力不足」と語った。
「3番での今日のプレーは最悪だった」と厳しいコメントを残したのは石川佳純だった。重要な3番で勝利できなかった悔しさが表情にも表れていた。「勝って回してくれた流れを消してしまったのですごく申し訳ないなと思います」(石川)。

それでも石川は6大会連続出場の豊富な経験で、若いチームをキャプテンとしてしっかりまとめていた。今日のプレーが本来のものでなかったのは、昨日のコリア戦2番でキム・ソンイと激戦を演じた影響も、少なからずあるだろう。
「世界団体に出るのは6回目ですけど、初めて美誠ちゃんが1点獲ってくれました。今回は初めて一番年上でキャプテンで、チーム自体は合宿からまとまって、合宿を通してチームワークも強くなりましたし、苦しい試合を乗り越えて団結力もあがっていった大会だった。それはすごくうれしいです。中国選手は個人も強いし、チームとしても団結しているチームだと思うので、それを見習ってさらに強いチームにならないといけない。(チームメイトとも)良い意味で切磋琢磨してレベルアップしていきたい」(石川)。