日本女子チームは銀メダル。しかしトップ伊藤が大きな勝利
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女子団体決勝
中国 3ー1 日本
劉詩ウェン ー9、8、5、ー8、ー10 伊藤○
○丁寧 6、10、11 平野
○朱雨玲 4、7、8 石川
○劉詩ウェン 6、6、10 平野
日本女子チームは女子団体決勝で中国に敗れ、銀メダル。
しかし、トップ伊藤が歴史的な1勝を挙げた!
伊藤と平野の2点起用に、3番石川というオーダーで勝負した日本。準決勝のコリア戦に続き、トップ伊藤が大きな仕事を成し遂げる。快速両ハンド速攻でこれまで日本の前に立ちはだかってきた劉詩ウェンに対し、3ー2で勝利を挙げた。1ゲーム目を先取してから1ー2と逆転されたが、要所でフォアの巻き込みロングサービスでのサービスエース、そして3球目で思い切りよく叩くフォアスマッシュが炸裂。試合後の会見で、「伊藤選手のプレーで、まず感じたのは今日調子が良いということ、そしてクレバーで変化が多いスタイルだと感じました。特に3球目攻撃が素晴らしい」と劉詩ウェンは語った。
最終ゲームは8ー10と先にマッチポイントを取られたが、ここでサービスから2本取って10ー10。そしてバック対バックからフォアストレートへのフォアドライブで11ー10。最後は3球目バックドライブがネットをかすめて入り、劉詩ウェンは対応できず。その場にしゃがみ込んだ伊藤、立ち上がって満面の笑顔を見せた。その後で手を挙げ、劉詩ウェンに謝ることも忘れなかった。
しかし、日本はここから中国の底力を思い知らされた。2番平野は丁寧に対し、2・3ゲーム目はジュースまでもつれるも、丁寧のフォアサイドはどれほど厳しく打っても中陣から拾ってくる。強く回転をかけた丁寧のフォアドライブに対し、平野のカウンターのミスが多くなった。3ゲーム目は9ー5でリードしていただけに惜しい敗戦だった。
3番石川は、2月のチームワールドカップではストレートで敗れた朱雨玲との対戦。朱雨玲は出足から自信を持ってプレーしていた。「今日のプレーは最悪だった」と試合後の会見で率直に語った石川。朱雨玲の巧みなサービス、打っても打っても崩れない鉄壁のバックハンドに、0ー3で敗れた。
4番平野対劉詩ウェンは、3ゲーム目に10ー6で平野がゲームポイントを握ったが、ここから劉詩ウェンが6点連取で一気に逆転。最後は強烈なレシーブドライブをフォアクロスに浴びた。劉詩ウェンをひとつのモデルとして、より攻撃的な両ハンド速攻のスタイルに取り組んできた平野。見応えあるラリーを随所に見せたが、バックハンドの緩急と正確性では劉詩ウェンが上だった。金メダルを目指して戦った日本女子チームの世界団体が終わりを告げた。