エース水谷隼「メダルを自分たちの代で途切れさせて申し訳ない」
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韓国戦の2番で李尚洙を破るも、4番で鄭栄植に敗れた水谷隼。張本智和という新戦力の登場で層の厚みが増した日本男子だが、「水谷が負けるとチームも負ける」という状況を、完全に打破してはいなかった。「2008年から2016年まで続いていたメダルを自分たちの代で途切れさせたことを申し訳なく思います。たくさんの人が優勝を期待して応援していただいたのに、メダルも獲れなくて申し訳ない」と水谷はミックスゾーンで語った。それは違う、と言いたい。2008年から2016年まで獲得してきたメダル、その中心にいたのは常にこの男だ。誰がこの敗戦を責められるだろう。以下は水谷のコメント。
「2番で相手のエースとやってすごく接戦になり、最後に勝ちきることができたのは満足しています。4番はレシーブが最初から最後までうまくできなくて、そこでプレッシャーを感じてしまって、サービスの時にも先手が取れなかった。アップ回転のサービスがフォア前に多く来ましたが、それをフォアで打つのかバックで打つのか、どこに打つのか迷ってしまった。うまく判断ができなかった自分がプレッシャーを感じて、弱気になって攻め切れなかった。
たまには良いボールがあったけど、それを常に出さなければいけない。イングランド戦もそうだけど、1-2で回ってきて、追い込まれた場面で自分のメンタルがまだまだだった。団体は5ゲームであっという間に終わるので、1ゲーム目を取らなければいけない。韓国は長年当たってきて、今回は負けたけど、勝てるチャンスはあります。
最近、自分も格下の選手に負けることが多くなってきているので、一からやり直して、リオの時のように団体戦で全勝できるようになりたい。世界の選手は攻めが積極的になっていて、自分が受け身になってプレーしたら負けてしまう。それを跳ね返す力をつけなければいけない。この負けを真摯に受け止め、今の日本にはメダルを獲る力がなかったことをしっかり反省して、一から頑張りたい。張本が1番で相手のエースに勝ってくれるとすごく楽になります。彼も今回は負けたけど、次はやってくれると思っています」