4番水谷、力尽きる。日本男子は韓国に敗れてベスト8
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男子団体準々決勝
韓国 3ー1 日本
○鄭栄植 15、ー6、ー9、3、9 張本
李尚洙 ー9、11、ー3、12、ー7 水谷○
○張禹珍 9、ー9、9、7 松平
○鄭栄植 5、8、7 水谷
日本男子、韓国に敗れてベスト8。08年広州大会から続いてきた5大会連続のメダルが途切れた。
惜しまれるのはトップ張本の敗戦だ。1ゲーム目に10ー6から計8回のゲームポイントを奪うも、やや勝負を急いだ強打にミスが出て決めきれず、15ー17。バック対バックのピッチの早さで押せる鄭栄植は決して相性の悪い相手ではなく、2・3ゲームを連取して逆転したが、ゲームオールに持ち込まれる。最終ゲームは点差の離れないシーソーゲームの中で、9ー9から先にマッチポイントを握ったのは鄭栄植。最後は張本のチキータレシーブがオーバーミスになり、その場に倒れ込んだ張本。14歳という年齢を思えば堂々のプレーだったが、痛い1点を失う。
2番水谷は、17年世界選手権3位の李尚洙の前陣パワードライブに苦しみながらも、クロスのコース取りが多い李尚洙の攻撃を読み切り、両ハンドのカウンターで狙い打つ。ゲームカウント2ー1とリードした4ゲーム目、8ー0で大量リードして勝利目前、しかしここから6点を連取されると、10ー7からの3回のマッチポイントも決めきれず。まさかの大逆転を許したが、最終ゲームは3ー4から7ー4と逆転し、11ー7で振り切った。
3番松平は、17年アジア選手権団体戦で勝利した張禹珍との対戦。1ー3で敗れた。落とした1ゲーム目、3・4ゲーム目はいずれも3ー0、4ー0、4ー0で先行。軽快なフットワークからフォアドライブを連打したが、攻撃の決め手に欠いた。
4番は水谷対鄭栄植。水谷、何とかラスト張本につなぎたかったが、対戦相手の鄭栄植は15年世界選手権でゲームオール13ー11とギリギリで勝利し、16年ITTFワールドツアー・グランドファイナルではゲームオールで敗れている相手。水谷はフォアサイドを厳しくバックハンドで攻められ、バックサイドに縛られてからうまくコースを散らされ、あまいボールは打球点の高い両ハンド連打を浴びる。世界トップクラスの水谷にして、「相性の悪い相手」というしかなかった。ゲームカウント0ー2の7ー10でバックブロックがオーバーミスとなり、日本男子の敗戦は決まった。
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