2番石川、涙の劇的勝利。日本女子が3ー0でコリアを撃破!
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女子団体準決勝
日本 3−0 コリア
○伊藤 2、8、9 田志希
○石川 4、−6、8、−11、14 キム・ソンイ
○平野 4、5、ー9、6 梁夏銀
日本女子、コリアに3−0で勝利して決勝進出!
トップ伊藤は昨日のペソツカ(ウクライナ)戦の不安定なプレーがウソのような、冴えた両ハンド攻守を披露。1ゲーム目から左腕の田志希のフォアサイドを回転量の多いバックドライブで何本も打ち抜き、フォアハンドの決定打もフォアストレートを突く。3ゲーム目、10−9の2回目のマッチポイントでも、鮮やかにバックドライブを決めた。「コリアとの対戦はすごく楽しみ」と語っていた伊藤、「もう終わりなの?」という雰囲気すら漂わせる圧勝だった。
対照的に、非常にタフな試合になったのが石川対キム・ソンイ。石川はフォアドライブの軽打でキム・ソンイにカットを切らせず、チャンスボールを叩く戦術で2−1とリード。4ゲーム目に6−10から11−10と逆転して最初のマッチポイントを握ったが、3本連取されて11−13。
最終ゲームも石川はフォアの強打にミスが出て、「強く打ちたい」という誘惑と戦うような試合展開。キム・ソンイは3球目から積極的にフォアドライブで仕掛け、石川にプレッシャーをかける。終盤はキム・ソンイにロビングや3球目攻撃のエッジが何本も入り、本当に苦しい試合だった。石川は9−10からキムに3回のマッチポイントを握られたが、しのぎきる。最後は13−14から3点連取で16−14。石川の眼に光るものがあった。「本当に苦しい展開で、何度も心が折れそうになったんですけど、とりあえず勝ててほっとしていますし、まだ泣いちゃいけないんですけど、次の平野選手に頑張ってほしいと思います」と会場でのインタビューで語った。
3番平野は攻めの遅い梁夏銀を出足から圧倒。3ゲーム目こそ6−3から6−7と逆転されたが、バック対バックでのピッチの早さの差は歴然。ここでチャンスをつくり、あまいボールはバックドライブでバックサイドを切るか、フォアで狙ってフォアサイドを切る。3ゲーム目はやや勝利を意識したプレーで逆転を許したが、最後まで優位を保った平野が3ー1で勝利し、日本の決勝進出を決めた!

