深夜の大決戦! 男女シングルスでベスト8が決定
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男子シングルス4回戦
ボル(ドイツ) 不戦勝 ワン・ヤン(スロバキア)
カルデラノ(ブラジル) −8、6、3、11、2 ヨルジッチ(スロベニア)
林高遠(中国) 6、8、10、-7、7 黄鎮廷(香港)
梁靖崑(中国) 12、6、-9、6、−7、−3、4 ピッチフォード(イングランド)
ジャー(アメリカ) 8、8、−3、9、2 フィルス(ドイツ)
樊振東(中国) 5、7、−11、7、−8、6 王楚欽(中国)
アルナ(ナイジェリア) 9、−5、11、−5、−6、8、6 K.カールソン(スウェーデン)
モーレゴード(スウェーデン) −6,−13、−9、8、2、5、6 林鐘勲(韓国)
女子シングルス4回戦
石川佳純 6、9、8、8 スッチ(ルーマニア)
伊藤美誠 9、−9、8、−8、10、10 Su.サウェータブット(タイ)
徐孝元(韓国) 9、9、−10、9、9 杜凱琹(香港)
王曼昱(中国) 5、−9、7、4、5 ユエン・ジアナン(フランス)
王芸迪(中国) 4、6、−13、6、−20、5 早田ひな
陳幸同(中国) 6、−11、6、5、2 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
陳夢(中国) 10、−13、−8、8、7、−11、5 平野美宇
孫穎莎(中国) 4、8、8、−9、−9、4 A.ディアス(プエルトリコ)
大会も中盤を迎える4日目、深夜0時に及ぶ男女シングルス4回戦が行われ、シングルスのベスト8プレーヤーが決定した。日本からは女子シングルスで石川佳純と伊藤美誠がベスト8進出。日本選手の試合については、詳報を別途お伝えします。
男子シングルス4回戦で活躍が光ったのは、ゲームカウント0-3の大ピンチから神がかりの4ゲーム連取を見せたモーレゴード。開き直ったかのようなフォアのスマッシュとバックのプッシュが次々に決まり、韓国の左腕・林鐘勲を沈黙させた。
そして会場を最も沸かせたという点では、梁靖崑とピッチフォードの華々しい打撃戦に尽きるだろう。梁靖崑の重量級ドライブを、事もなげに両ハンドのカミソリカウンターで狙い打つピッチフォード、それをさらにカウンターで打ち返す梁靖崑。観客席からは中国の応援団に負けじと「ゴー!ゴー! リアム!」の声援も飛んだ。結果的には3−4での惜敗となったが、卓球の母国・イングランドのエースが、世界選手権初開催のアメリカに卓球の魅力を存分に伝えた。
地元アメリカのジャーのベスト8進出も歴史的な快挙だろう。第二次世界大戦前は強豪国として知られたアメリカだが、現代卓球でのベスト8入りは快挙。誰もが手こずる攻撃型チョッパー・フィルスを見事に攻略した。
一方、女子は日本から石川と伊藤がベスト8に入り、韓国のカット型・徐孝元もベスト8。残る5人はすべて中国代表となった。徐孝元はカット打ちを苦手とする杜凱琹のツッツキでの粘りに動じず、鋭い攻撃を織り交ぜて粘り倒した。
4回戦での好ゲームは、孫穎莎対A.ディアス。孫穎莎の狙いすました中陣カウンターに3ゲームを連取されながら、多彩なサービスからの強烈なバックプッシュで2ゲームを返したディアスのプレーに意地を感じた。今の孫穎莎から2ゲームを奪うのは並大抵のことではない。
また、優勝候補の一角・王曼昱に対し、投げ上げサービスと安定したバックドライブ、鋭いフォアスマッシュで1ゲームを奪ったユエン・ジアナン(フランス)も健闘が光った。東京オリンピックではルベッソンとのダブルスでベスト4進出を果たした中国系選手。世界でも貴重なシェークフォア表ソフトの前陣攻守型だ。
男子シングルス準々決勝の対戦カード
樊振東(中国) vs. 林高遠(中国)
梁靖崑(中国) vs. カルデラノ(ブラジル)
モーレゴード(スウェーデン) vs. アルナ(ナイジェリア)
ボル(ドイツ) vs. ジャー(アメリカ)
女子シングルス準々決勝の対戦カード
陳夢(中国) vs. 石川佳純
陳幸同(中国) vs. 王曼昱(中国)
伊藤美誠 vs. 王芸迪(中国)
徐孝元(韓国) vs. 孫穎莎(中国)
(記事提供:卓球王国)