張本/早田が混合複で準V。女子複では伊藤/早田が決勝進出、宇田/戸上は男子複3位
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混合ダブルス準決勝
張本智和/早田ひな 9、1、-6、−8、2 林高遠/リリー・チャン(中国/アメリカ)
王楚欽/孫穎莎 8、−7、7、9 林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
混合ダブルス決勝
王楚欽/孫穎莎 2、5、8 張本智和/早田ひな
女子ダブルス準決勝
早田ひな/伊藤美誠 9、−2、−10、6、7 銭天一/陳夢(中国)
王曼ユ/孫穎莎(中国) 4、3、12 ドヌッテ/倪夏蓮(ルクセンブルク)
男子ダブルス準決勝
張禹珍/林鐘勲(韓国) −8、4、9、7 宇田幸矢/戸上隼輔
K.カールソン/ファルク(スウェーデン) 10、8、8 林高遠/梁靖崑(中国)
アメリカ・ヒューストンで開催中の世界選手権個人戦は大会6日目。まずはダブルス3種目の準決勝が行われ、決勝進出ペアが決定。混合ダブルスは決勝まで行われ、今大会最初のチャンピオンが生まれた。
混合ダブルスでは張本/早田が林高遠/リリー・チャンの国際ペアにフルゲームで勝利して決勝へ進出。両ペアの中でややレベルの落ちるリリー・チャンから張本が得点を重ね、2ゲームを先行。3、4ゲーム目はしつこく食らいついてきた相手ペアの前にミスが出て落としたものの、最終ゲームは出足からリードを広げて2点を与えたのみで押し切った。
決勝の相手は王楚欽/孫穎莎。張本/早田は序盤から積極的なプレーを見せるが、中国ペアがそれを上回るプレーの精度で1ゲーム目は2点で奪取。張本/早田が攻め込む展開に持ち込んでも、中国ペアの返球はさらに厳しいコースへ球威を増して返ってくる。好ラリーを展開しても得点が遠く、逆にあまりボールは一発で仕留められるなど苦しい試合が続き、ストレートで敗れ準優勝に終わった。
決勝後の会見では攻守に高い実力を見せた中国ペアについて「自分たちが100%で打っても、何事もなかったかのように返ってくる」とコメント。その一方で、初の世界選手権メダル獲得に「本当にうれしい。早田さんと一戦一戦戦ってこられたおかげ」とも述べた。
男子ダブルス準決勝に登場した宇田/戸上は張禹珍/林鐘勲に追い上げられながらも1ゲーム目を奪う。しかし2ゲーム目はストップなど台上で先手を封じられ、連打の展開になかなか持ち込めない。3ゲーム目もリードを奪ったが終盤に逆転を許し、後がなくなった。4ゲーム目は6-7まで競り合う展開となったが、韓国ペアの思い切りの良い攻めを防げずゲームセット。ともに初出場の世界選手権でメダル獲得となったが、内容的には悔しさの残る敗戦となった。
また、準々決勝で樊振東/王楚欽(中国)を破ったK.カールソン/ファルクは同じく中国の林高遠/梁靖崑も下して決勝へ。決勝のカードは張禹珍/林鐘勲とK.カールソン/ファルクの対戦となり、久々に中国ペア不在の優勝決定戦となった。
女子ダブルスでは伊藤/早田が2大会連続の決勝進出を決めた。陳夢/銭天一にゲームカウント1-2とリードされた伊藤/早田だが、徐々に撃ち合いでの得点を増やしていき、4ゲーム目を奪取。5ゲーム目は序盤のリードを守り切ってフルゲームで勝利を収めた。決勝の相手は前回大会で敗れた世界王者ペア・王曼ユ/孫穎莎だが、リベンジを果たして念願の優勝を手にすることができるか。