バイカート会長「統一コリアはルールを超えた出来事」
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「今日、歴史的な瞬間を迎えた」と国際卓球連盟はアナウンスした。IOC(国際オリンピック委員会)メンバーで、韓国卓球協会の柳承敏副会長(04年アテネ五輪金メダリスト)は「全く想像もしてなかった。今でも信じられない気持ちだ」と会見でコメントした。韓国と北朝鮮の女子チームによる統一チーム「コリア」が、大会の中盤で突如結成されたことについての感想だ。
1971年の世界選手権名古屋大会でのアメリカと中国の「ピンポン外交」。そして1991年世界選手権千葉大会での「統一コリア」結成に続く、南北朝鮮チームの大会中の統一チーム結成を、卓球を通した「ピンポン外交」だと国際卓球連盟のバイカート会長は強調した。ITTFは自由にルールを変えることができるのか、そんなスポーツがほかにあるのか、という厳しい質問に対して「これはルールを超えた出来事だろう」と答えた。
バイカート会長のコメント
「昨晩、ITTFが作る財団のレセプションで、将来的に統一チームを作る話が出て、まるでアクシデントのように、翌日の準々決勝で試合をしないで統一チームとして準決勝に進む話が出た。一晩掛けて両国からの最終確認を待ち、第2ステージの各協会の同意も得て決断した。我々はルールを尊重しているし、ルールも変える。これはルールを超えた出来事で、平和へのサインだ。次にこういうことはないだろう」