大会初戦のトップ出場で勝利した木原美悠。気持ちを楽にした先輩からのアドバイス
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予選グループ2の初戦となるスロバキア戦を、3ー0のストレートで制した日本女子チーム。トップ出場の重責を担い、相手エースのバラゾバを破ってチームに先制点をもたらしたのは木原美悠だ。
ツインエースのひとりである早田ひなを温存し、若手の木原・長崎を抜擢した日本女子。そのオーダーを聞いた時、木原は「正直、ちょっと怖かった」という。「コートに入った時はあまり緊張していなかったんですけど、1ゲーム目にあまり調子が良くなくて、緊張してきてしまった」(木原)。
その木原のプレッシャーを軽くしたのは、ベンチに控えた先輩・早田からのアドバイスだった。「1ゲーム目の後で早田さんに『いつもの木原らしくやればいいよ。今できることを全部やっちゃえ』と言ってもらえて、気持ちが楽になりました。3ゲーム目からは相手のフォアだけじゃなくてバックを攻めて、コースの変化を意識して、それで少しずつ調子が上がってきた。相手も崩れてきた感じです」(木原)。

初めての世界選手権団体戦で、初戦を白星で飾ったそのうれしさは、「今までとは少し違ううれしさでした」という。日本女子は明日の10月1日は試合がなく、明後日の2日にポーランドと対戦。「いつでも出られる準備をして、次の試合ではラブ・オールの1本目から自分の力を出し切りたい」と力強く抱負を語る木原美悠。世界の舞台で、その両ハンド攻守はますますスケールアップしていく。
