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日本女子がストレートで日韓戦を制す。ベスト4をかけてスロバキアと2度目の対戦へ

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サーブを打つ木原選手

グループリーグ4試合をすべて3-0で勝利して決勝トーナメントへ進んだ日本女子。1回戦でアジアのライバル・韓国との対戦となったがこの試合も3-0で勝利を収め、今大会無失点のまま準々決勝へと進んだ。

女子決勝トーナメント1回戦

〈日本 3-0 韓国〉
○伊藤 -5、7、9、8 金娜英
○木原 8、10、10 李ジオン
○長﨑 -6、9、6、8 劉恩寵

日本は早田ひなを温存し、伊藤美誠と木原美悠を2点起用し、好調の長崎美柚を3番に置くオーダー。対する韓国はエースの田志希が故障によりベンチを温めており、右シェークドライブ型の3人を並べた。

グループリーグでは3戦全勝も、本調子とはいかない様子だった伊藤。17歳・金娜英の思い切りの良いプレーに押され、1ゲーム目を落とすスタートとなった。伊藤は2ゲーム目も苦しい展開が続くも、なんとか追いすがり、7-7からの連続得点でゲームカウントをタイに戻すと、3ゲーム目も要所を抑えてゲームを連取。4ゲーム目は金娜英のフォアサイドを攻略して逆転勝利をあげた。

試合をしている伊藤選手
相手に押されながらも伊藤がエースの意地で先制点

2番の木原は、今大会エースとして起用されている李ジオンと対戦。李ジオンの威力ある連打に押される場面もあったが、表ソフトの変化や台上でミスを誘って1ゲームを先行する。2、3ゲーム目は終盤までもつれ、ともにジュースに突入したが、慌てることなく得点。「ドキドキしたけど、最後は勝ち切ることができて良かった。苦しい試合だったけど楽しめました」と試合後に語った木原、終始冷静なプレーで李ジオンに競り勝ち日本に2勝目をもたらした。

笑顔で試合を終えた木原選手
要所できっちりと得点した木原の勝利で準々決勝に王手

3番の長崎も劉恩寵のバックドライブに苦しみ、1ゲーム目を与える形となったが、2ゲーム目からはしっかりと修正。1ゲーム目はミスが多かった攻撃も精度を取り戻し、サービス・レシーブで試合の主導権を握っていく。ゲームカウントを2-1として勝利まであと1ゲームに迫ると、4ゲーム目も連打を緩めず3-1で勝利。苦しい場面も多かったが、最後まで崩れなかった日本がストレートで韓国を撃破した。

長崎選手
長崎は今大会初めてゲームを落とすも慌てず

今大会ここまで5試合を戦い、無失点で準々決勝進出を決めた日本。明日はベスト4入りをかけてグループリーグでも対戦したスロバキアとの再戦となった。韓国に勝利後、長崎が「スロバキアとは一度対戦しているので、良い準備ができると思う」とコメントを残したが、韓国戦の勢いそのままに、再びスロバキアを圧倒するような戦いぶりに期待したい。