高まるコンビネーション、宇田幸矢/木原美悠がルーマニアの強豪ペアを下して3回戦進出!
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大会3日目の5月22日、日本勢の「トリ」を飾って出陣したのは、宇田幸矢/木原美悠。対戦相手はルーマニアのイオネスク/スッチ。2022年ヨーロッパ選手権2位で、混合ダブルスの世界ランキングでも9位につける強豪ペアだ。
1ゲーム目はイオネスクに強烈な両ハンドドライブを打ち込まれ、6−11で落とした宇田/木原。木原は試合後、「1ゲーム目は私がスッチ選手のボールを受ける番だった。2ゲーム目以降は(イオネスク選手のボールを受けるので)より苦しくなるだろうと思いました」とコメント。苦戦を覚悟したが、2ゲーム目以降は木原がバック面の表ソフトでレシーブに変化をつけながら、ラリーでは宇田が台から少し距離を取り、無理にカウンターせずに正確にコースを突く。
2ゲーム目を取り返した3ゲーム目は、再び木原がイオネスクのボールを受ける番になったが、ここでも木原のバック表ソフトのストップが良いアクセントになり、3−6のビハインドから7−6、そして10−8でゲームポイント。10−9で木原のバックハンドのレシーブが、見事にフォアクロスに決まり、ゲームカウント2−1と勝利に王手。
4ゲーム目も出足から木原の強烈なバックハンドに加え、宇田がフォアの強打にこだわりすぎず、柔軟に両ハンドで構えて得点を重ねた。11−8で会心の逆転勝利を収め、笑顔でハイタッチ!
明日の3回戦はいよいよ、前回優勝の張本智和/早田ひなペアとの日本勢対決。木原は「今日の試合のように自分たちから先手を取って、思い切り良く試合をしたい」と抱負を述べた。
混合ダブルス2回戦に先駆けて行われた男子シングルス2回戦では、宇田が昨日の1回戦で及川瑞基を破ったコズルを下し、及川の「敵討ち」。宇田と木原は、ともに3種目すべてで明日の大会4日目に勝ち進んだ。木原は「世界卓球という舞台に立つことが夢だったので、まず3種目とも初戦突破できて素直にうれしい」と笑顔をのぞかせた。
混合ダブルス2回戦
宇田幸矢/木原美悠 −6、5、9、8 イオネスク/スッチ(ルーマニア)
男子シングルス2回戦
宇田幸矢 7、16、−7、9、9 コズル(スロベニア)