木原美悠、初めての世界選手権シングルスはベスト16で終戦。4回戦で五輪女王に惜しくも敗れる
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女子シングルス4回戦、木原美悠はベスト8進出をかけて五輪女王の陳夢(中国)と対戦。 昨年の世界選手権団体戦決勝でも2人は対戦しており、その時はストレートで陳夢が勝利している。
試合序盤、木原は五輪女王に対しても臆することなくバックハンド強打を連発し、プレッシャーをかける。木原の直線的なボールに対し、台から距離をとり弧線の高いドライブで返球する陳夢だったが、そのボールを木原がさらに上から叩き込む。1ゲーム目はアンラッキーなネットインなどもあり陳夢に奪われるも、2ゲーム目は木原が奪う互角の展開に。
3ゲーム目からは陳夢も徐々に力を出し始め、ナックルロングサービスやラリーで得点を重ねるが、木原も両ハンドのスマッシュで応戦。3ゲーム目を陳夢、4ゲーム目を木原が取り、ゲームカウントを2-2とする。
第5ゲームからはより激しい打撃戦となり、木原はより早い打点でより強いボールを打ち込みながら、時には変化のあるボールで得点を重ねる。だが、やはり五輪女王は強かった。ロングサービスを中心に試合を組み立ててラリー戦に持ち込むと、木原の直線的なボールにもしっかりと対応。最後まで互角の勝負を繰り広げたが、5・6ゲームを連取した陳夢に軍配が上がった。
敗れはしたものの、世界選手権という大舞台で五輪女王を相手に堂々たる戦いぶりを見せた木原。近い将来中国を超え、日本に金メダルをもたらす日もそう遠くはない、そんなことを感じさせる一戦だった。
「4回戦まで勝ち上がれて、すごく順調な部分もあったけど、初戦は難しさもあった。その初戦で勝てたのは少し成長したかなと思います。4回戦まで来て中国選手に負けて、1回でも中国に勝ちたいという気持ちがもっと強くなりました。今日の試合で2ゲーム取ったことは今後につながるかなと思います。次に他の中国選手と対戦した時も、今の思い切りの良さを忘れずに戦いたいです」(木原)
女子シングルス4回戦
木原美悠 2(-8、7、-5、5、-7、-7)4 陳夢(中国)