男子シングルス決勝は樊振東vs.王楚欽。馬龍は4大会ぶりの黒星で世界戦を去る
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男子シングルスはベスト4を中国が独占。同士討ちとなった準決勝2試合の結果、決勝は樊振東と王楚欽、現在の世界ランキング1・2位による対戦に決定した。
男子シングルス準決勝
王楚欽(中国) 9、8、3、-6、7 馬龍(中国)
前回大会は欠場するも、2015・17・19年大会で男子シングルス3連覇を達成していた馬龍は後輩の王楚欽に敗れて大会を去った。ここまで卓越した戦術とテクニックで勝ち上がってきたが、この試合は王楚欽に力負けといった内容。台上の小技とブロック、一撃のフォアドライブで得点を狙いにいくが、王楚欽は崩れず。左右に振り回しても王楚欽が動き回って打ちまくり得点。逆に馬龍は連打にかつての迫力がなく、攻めても跳ね返される展開が続いた。レジェンドに世界選手権で4大会ぶりの黒星をつけた王楚欽が初の決勝進出を決めた。
男子シングルス準決勝
樊振東(中国) 5、-7、10、7、-8、8 梁靖崑(中国)
準決勝もう1試合は現・世界選手権王者の樊振東が意地の勝利。お互いバック対バックで細かなコースチェンジ、緩急をつけたラリーを繰り広げ、隙を見てフォアを突いていく試合展開となるも、梁靖崑よりも1本多く、さらに厳しく返球を続けた樊振東に軍配。終盤は思い切ってフォアで攻める場面も増え、我慢の試合運びから一気に押し切った。両者は世界選手権個人戦では3大会連続での対戦となったが、樊振東が前回大会に続いて勝利。2連覇をかけて決勝へと挑む。