ダーバン大会の女王は孫穎莎。先輩の陳夢に東京五輪のリベンジ!
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女子シングルス決勝
孫穎莎(中国) −5、8、7、7、−7、6 陳夢(中国)
ダーバン大会も最終日の大会9日目、女子シングルスの決勝が行われ、世界ランキング1位の孫穎莎が先輩の陳夢を4−2で下して初優勝。2020東京五輪の女子シングルス決勝で敗れたリベンジを達成した!
ゴムまりのような身のこなしと合理的なスイングで、バック対バックの攻防の中でもパワフルな回り込みのフォアドライブを見せた孫穎莎。長身で懐が深く、バックハンドで巧みに緩急をつけてくる陳夢をこれまで苦手としていたが、1球たりとも集中力を切らさない決勝でのプレーからは、勝利への飽くなき意思が感じられた。
孫穎莎がゲームカウント3-2でリードした6ゲーム目、孫穎莎の4-0のリードから4−4、8−4と突き放しながら8−6と陳夢が追いすがり、最終ゲームまでもつれれば勝負はわからなかったが、ここで陳夢が痛恨のサービスミス。ネットを弾いたボールがそのままコートをオーバーして9−6となり、そのまま孫穎莎が11−6で決着をつけた。優勝の瞬間、孫穎莎はコートで大の字!
孫穎莎は2000年11月4日生まれの22歳で、伊藤美誠や早田ひな、平野美宇ら「黄金世代」と同年齢。中国・河北省の出身で、河北省は伝統的に表ソフトを使う異質やカットの選手が多いが、孫穎莎は待望久しい本格派の両ハンドドライブ型。「小さなハードヒッター」はこれからも日本の強力なライバルとして、女子卓球界に君臨していくだろう。
試合後の女子シングルス表彰には、昨日の準決勝で孫穎莎と好ラリーを展開した早田ひなも登場。混合ダブルスの銀メダルに続き、今大会2枚目のメダルとなる銅メダルを胸にかけた。おめでとう!